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ーUNIVERSEー  作者: アオハ
Chapter1〜Here we go!〜
6/6

【第6話】泥棒猫

 俺は病院から家に帰ってきて自分の部屋で考えていた。


 冷が言ってたけど、俺ってクリスタル能力の扱いが上手いのか…もしかして俺って本当は天才だったりする!?ブレスなんちゃらの攻撃避けたのもソウルさん驚いてたし、なんか俺凄くね!?冷でも勝てない敵に俺は勝てたからな!さすが俺!!


 コンコン


ラザー「はい?ソウルか?」


ソウル「いやぁ、本当にお疲れ様!初めての任務なのによく頑張ったね!」


ラザー「ホントだよ、侵略者だけかと思ったらブロッサム兵も居て…アイツ強かったし。」


ソウル「けどよかったよ、あのブロッサム兵本当はもっと強いんだよ?」


ラザー「え?どういう事だ?でもアイツ本気で戦ってたぞ?」


ソウル「なんでもね、侵略者たちの人数を増やしてたらしくて、そこで結構体力使っちゃったらしいよ!」


ラザー「そうだったのか…じゃあもしかしてアイツが万全の状態だったら俺たち…」


ソウル「うん、死んでただろうね…」


ラザー「よかったぁぁぁ!!!」


ソウル「まぁ、今日のところは早めに寝て明日から2週間後に備えよう!!!」



 2週間後…



ラザー「なんでお前も来てんだ?」


冷「俺もフバイドとの戦いで活躍したからだ。」


ラザー「違う違う!冷じゃなくて流星だよ!お前なんもやってなかっただろ!!」


流星「ひでぇな!俺も一緒にお前たちのこと応援してたし、最後メラルザ星人のこと洗脳して星のエネルギー戻させたのも俺なんだぞ!!!」


ラザー「わざわざ洗脳しなくても、脅せばよかっただけただろ?」


冷「もう始まるぞ、」


ラザー「んあ。」



ハワン「皆様この度はお集まり頂きありがとうございます。私帝族であるハワンが表彰を行わせて頂きます。」


ラザー「めっちゃあの人礼儀正しいな」


冷「黙って聞いてろ。」


ハワン「それではまずは…」


 20分後…


ハワン「それでは次の方、ラザーさん、白山冷さん、日野川流星さん、前へお越しください。」


ラザー「やっと呼ばれた!遅すぎだろ?」


冷「まだ早い方だ。」


流星「え!?まだ早い方なの!?これ何時間くらい続くの?」


冷「今日は少ないからもう終わるだろ。」


ハワン「3人方2週間前の事は本当にありがとうございました。特にラザーさん、貴方にはブロッサムの二軍のボスであるブレストップからクリスタルを取り返してもらい、さらには2週間前のブロッサム兵フバイドをよく捕獲してくれました。本当にありがとうございますね。ではまずラザーさんから、貴方はブロッサム兵との戦いで……」


 1時間後…


ラザー「やっと終わったー!」


冷「思ったより長くなったな。」


流星「じゃあ俺家に戻るわ、じゃあな!」


ラザー「うん。」


冷「家に帰ったら昼ご飯作って、それから他にやることは…」


ラザー「冷!あれ俺食べたい!!」


冷「モ、モチョチョウラ?コロッケ見たいな感じだな…」


ラザー「おばさん、これ2個くれ!」


おばさん「あいよ2個ね!じゃあ料金は…」


ラザー「ふふふ、これでお願いします!」


おばさん「こ、これは!インフェニティ料理券じゃないか!!!!お客さん帝族の子かなんかなの?」


ラザー「いやぁ、普通にフラワー団員ですよ!周りと比べてちょっとだけ優秀な✨️」


おばさん「凄いねぇ、はいじゃあこれ冷めないうちに食べてね!」


ラザー「はい、冷の分。」


冷「あ、ありがとう…ちょっと青紫のコロッケと思って食べれば……」


ラザー「ん!!中にうにょうにょしたのが入ってる!」


冷「!?ラザー…それ、虫の幼虫…」


ラザー「うめぇうめぇ!冷も早く食べろよ!」


冷「…ラザー、俺のやる。」


ラザー「へ?食わねえの?」


冷「食欲無くなった。」


ラザー「ふーん、んじゃあもーらい!」


???「にゃん!」


ラザー「ん?なんだお前?」


冷「猫?」


???「みゃお!みゃあーお!」


ラザー「なんだよお前、」


???「シャアァァァァ!!!」


 ガサッ!


ラザー「あぁ!モチョチョウラが奪われた!!!待てこのクソ野郎が!!!」


冷「まるで泥棒猫だ、」


???「にゃあおー、にゃ!?」


 ビジッ!


ラザー「よし!捕まえたぞ!!!」


冷「よく蔓で捕まえたな。」


ラザー「走っても追いつけないと思ったからな…さぁ、この野郎俺のモチョチョウラ返しやがれ!!!!それともお前を食ってやろうか?」


???「にゃ!?わ、悪かったわ!!!だから命だけは許してぇぇ!!!」


 ボン!


ラザー「喋った!?っていうか化けた!?」


冷「猫じゃないのか!?もしかしてクリスタル能力か?」


???「ネコ?何よそれ!知らないけどこの蔓はずしてよ!!これなら返すから!!!」


ラザー「わかったよ…」


???「へへ!うっそだよん!!って!グヘ…」


 ドン!


ラザー「どうした…ってえぇぇ?」


???2「すみません、もしかして、コイツなんか盗みました?」


━━━━━━━━━━━━━━━


???2「本当にウチの妹のスティルが申し訳ありませんでした…」


冷「いや、そんな大丈夫だよ。」


ラザー「冷!お前が勝手に決めんな!」


スティル「お兄ちゃん!コイツ私の事食べるって脅してきたのよ!!」


ラザー「脅し?本気だぞ?お前焼いたら美味そうだったし。」


スティル「いやぁぁぁ!!!怖い!!!死にたくない!!」


???2「本当に申し訳ないです!何かお詫びにさせて下さい。」


冷「いや、本当にお詫びとかいいんで、それよりアンタたち服がボロボロだぞ?」


ラザー「そういうオシャレなのか?」


???2「いや、ポルカが無くて買えないんです。」


冷「ポルカが無い?任務とかは行かないのか?」


???2「行きたいんですけど、この間泣け無しのポルカで買った武器も壊されてしまい…武器の買うポルカもないし、学が無いから他のところで働くのも無理なんですよ…」


スティル「だからお腹も空いてたのよ!飢え死にしそうになってる可愛い乙女から無理やり奪い返して、心は痛まないの!!!」


ラザー「んじゃあお前こそ人の物奪って心は痛まないのかよ!」


スティル「いいじゃない!困ってる人を助けると思って!アンタはポルカ持ってるんでしょ!家もあるんでしょ!けどね!私達はね!家も無い中で夜を過ごさないといけないのよ!!」


???2「スティル、落ち着け!」


冷「ラザーも落ち着け!突然で悪いけど、2人のランクってどれくらいだ?」


スティル「え?急に何よ?私は23でお兄ちゃんは34だけど…」


冷「それくらいあれば大丈夫か…良かったらでいいんだが、俺たちの家に来るか?」


???2「え!?いや、それは流石に大丈夫です。こっちが迷惑かけたのに、助けてもらうだなんて…」


冷「いや、大丈夫条件付きだ。」


スティル「条件?なに?まさか体目当てじゃないでしょうね!?この変態!!エッチ!!!!」


ラザー「うるせぇバーカー!自意識過剰か!?」


冷「条件の内容は、俺達のチームに入って欲しいんだ。」


???2「チーム?」


冷「今コイツとチームを組もうと計画しているんだが、人数が5人以上じゃないとチームとして認められないんだよ。だからその枠に入って欲しいと思っているんだが、」


???2「でも俺たちはランクも低いですし、」


冷「大丈夫だよ。コイツもさっき初めてランクが上がったところなんだから、」


ラザー「上がったって言っても10だけじゃん。」


冷「一気に10貰えるなんか、お前のランクじゃ普通有り得ないからな?」


???2「じ、じゃあいいでしょうか…お願いします。ほらお前も!」


スティル「え!?お、お願いします。」


???2「名乗るのが遅くなってすみません、俺はリタンです。」


━━━━━━━━━━━━━━━


ラザー「冷、お前よかったのか?俺の時はこんなすんなり仲間にならなかったのに?」


冷「大丈夫だ。お前も見ただろ妹の奴のあの動き。」


ラザー「あーめちゃくちゃ足速かったな。」


冷「あぁ、しかも俺みたいにランクが100近くでかつどこのチームにも入ってない奴は滅多にいないからな。あと普通に人数が欲しい。」


ラザー「お前やるって決めたらすぐに行動したくなるタイプだろ…」


━━━━━━━━━━━━━━━


リタン「ここが…」


スティル「アンタらの家!?」


ラザー「そだよー」


スティル「デカすぎでしょ!!!何この豪邸!?貴方たちもしかしてトップの子供?」


冷「トップの弟子だな。」


リタン「弟子!?凄いな…」


ラザー「ソウルー今帰ったぞー!」


ソウル「おかえりー!遅かったね?」


冷「ちょっと表彰式の時間が長引いてしまって…」


ソウル「そゆことね!ところでそこのアニマ星人の2人は?」


リタン「は、初めまして!リタンと申します!!こっちは妹のスティルです。」


冷「この2人は、かくかくしかじか…」



ソウル「そういう事ね!OKわかった!いいよ、部屋は腐るほどあるから!」


リタン「ありがとうございます!」


冷「じゃあ部屋まで案内するから、ついてきてくれ。」


スティル「本当に大っきいわね…この家、」


リタン「そういえば、冷さんのランクってどれくらいなんですか?」


冷「もう敬語はいい。ラザーを見ろ、トップで自分の師匠でも家主でもある、しかも命の恩人のソウルさんに向かって敬語なんか使わず呼び捨てだ。」


リタン「トップを呼び捨て…」


スティル「アイツなんなの…」


冷「まぁ俺たちはもう仲間だ。これからは敬語無しだ。」


リタン「わかり…わかった!よろしく冷!」


冷「あぁ、」


 1時間後



 バクバク!ムシャムシャ!!


冷「…」


ソウル「リタンもスティルもラザーもよく食べるね~!」


ラザー「これなんだ!?白いツブツブの上にサックサクのやつが乗ってるぞ!?」


冷「それは天丼だ。」


ラザー「うめぇうめぇ!」


リタン「本当にありがとう!こんな…こんなに美味しい物まで貰ってしまって…」


スティル「くうっ ううっ うっうっ…美味しい…不味くない…こんなの、何年ぶりだろ。」


 泣くそど美味しかったのかこれ…冷スゲェじゃん!


冷「なぁ、失礼かもだが2人はなんでフラワーに入ったんだ?」


リタン「それは…」


スティル「私達には助けないといけない人がいるの!」


リタン「おい!スティル!?」


ラザー「助けないといけない人?」


スティル「その人を助けるためにフラワーに入った。けど私達は何をすればいいか分からなくて、とりあえずと思って任務に行っても殺し合いが始まって…怖くて逃げて、それを続けてたらいつしか任務が来なくなったの…」


冷「だからさっきみたいに人から食べ物を盗んだりもしてたのか。」


スティル「まぁ、本気で死にそうになった時の最終手段として使ってたのよ。普段はゴミ箱とかから拾って食べてたわ。だからこんなに美味しい食べ物貰って本当に感謝してる。ありがとう!」


ソウル「2人とも…よくこれまで頑張ったね…(泣)でも大丈夫!これからはどんな時でも冷が料理作ってくれるから!!!」


冷「任務行ってる時は無理です。」


ソウル「そういえば僕、来週から任務に行くんだった!!!」


冷「ダントさん達も行くんですか?」


ソウル「うん!久しぶりに皆に会えるよ!まぁ、ボスとの戦いだからそんな話す余裕なんか無いだろうけどね。」


ラザー「皆?」


ソウル「ラザーは知らないか、皆ってのは僕のチームの仲間のことだよ!」


ラザー「仲間?」


ソウル「そう!僕のチームは人数がとても少ないんだよ!チームの最低人数の5人だけ!皆トップで強いんだよ!」


ラザー「全員トップなのか!?」


リタン「そう!全員トップのチームはこのフォース・ザ・デスだけなんだよ。」


ソウル「リーダーのダントは6軍のトップで、剣を持たせたらダントの右に出る者はいないんだ!

次にファガン!ファガンも6軍のトップなんだけど、持っている銃がとにかく凄くて!小さい隕石くらいなら壊せるんだよ!

お次は最強防御のナズバ・マムリ!5軍トップだよ!ナズバの能力はとてつもなくて!自分の体力を大幅に消費する代わりに、仲間に絶対壊れないシールドを与えるんだ!

そんなナズバをサポートするのがヒーラーのマリス!2軍のトップで、能力はこれまたすごいんだよ!本人が触れている1人の事を無限に回復するんだ!

だからナズバがシールドを張って!それをマリスが、回復する。その間に他の3人で戦うっていう、我ながら最強で完璧なチームなんだよー!」


ラザー「話長すぎて分からんかった。」


ソウル「酷い!!!」


冷「俺達も任務早く行きたいな…」


ラザー「いやお前はまずその傷治さないとだろ!?」


スティル「傷?」


リタン「何かあったのか?」


冷「ブロッサム兵との戦いの時に着いた傷だ。」


ラザー「しかも結構深いんだよ、」


ソウル「ねぇねぇ~冷の傷が治るの全治3週間って言ってたからあと1週間もあるんだよ?その期間何も行動しないの勿体なくない?冷置いて3人で任務行ってきたら?」


ラザー「それもそうだな…」


リタン「でも、多分無理だな。」


ラザー「へ?なんでだよ?」


スティル「さっき言ったでしょ?私達には今任務ないって。」


ラザー「けど、チームになったら任務貰えるんじゃ…」


冷「まだ最低人数の5人集まってないだろ?」


ラザー「あ…」


ソウル「うーん…じゃあお願いしてみようか?」


ラザー「お願い?何を?誰に?」


ソウル「本部に任務ちょうだいって、」


ラザー「そんなこと出来んのか!?」


ソウル「まぁねー!だって僕トップですから!キリッ」


リタン「何から何まで本当にありがとうございます。」


ソウル「いいのいいの~!困った時はお互い様だからさ!じゃあちょっと連絡するねー!…あっ!もしもし?僕だよソウル!頼みたいことがあるんだけどね、かくかくしかじか…」


ソウル「僕の顔に免じてOKだって!」


スティル.リタン「「ありがとうございます!!!」」


冷「任務の内容は?」


ソウル「明日に連絡するだって。んで多分明後日か明明後日になると思う。それまで訓練所使っててもいいよ!」


ラザー「んじゃまぁ食べたら訓練所行くか。」


-----------------------------


冷「まずは2人の戦い方を見たいな。」


ラザー「俺と1人ずつ戦うか?」


リタン「じゃあまずは俺が出るよ!」


冷「じゃあルールを言うぞ、お互いの武器で怪我をさせない程度に戦え。じゃあやっていいぞ。」


 リタンは背も高くてどっしりしてる。力もありそうだ。武器は盾、能力はなんだ?作戦が蔓で拘束するくらいしか思いつかない。


リタン「行くぞ!!!」


ラザー「攻めてきた!なら蔓で足を!」


リタン「うおぉぉぉ!!!って!?足がぁぁ!」


 ドン!!!バタリ


スティル「お兄ちゃん転けちゃった。」


リタン「いたたたた…」


冷「大丈夫か?」


リタン「あぁ、大丈夫だ!!!」


 また突っ込んできた!じゃあ頭の中で考えてた新しい技!使ってやるぜ!


ラザー「おら!!ヴァインウォール!」


スティル「なにあれ!?蔓で壁を作ってる!?」


リタン「望むところだ!!オラァ!!」


 ボヨーン!


リタン「うわぁ!!」


 ドス!


ラザー「へへ!わざと弾性を付けてたんだよ!次はこっちだ!!喰らえ!ウィップサイス!!」


冷「蔓で鎌を持つ技か。ラザーのコントロール力だからこそ出来る技だな。」


リタン「来い!!!全部受けてやる!!!」


ラザー「じゃあ喰らえ!グルグル攻撃!!!」


冷「だと思った。」


スティル「何アレ?グルグル攻撃とか、流石に舐めてない?」


冷「アイツは能力の扱いは天才的で、武器の扱いは絶望的なんだ。」


スティル「致命的じゃないそれ?」


ラザー「全部盾で守られた!」


リタン「よし!溜まった!!これは耐えられないだろう!!喰らえ!!!」


ラザー「な、なんだ!」


スティル「来るわよ!お兄ちゃんのクリスタル能力!!カウンターが!!!!」



次回【オバケな惑星】


━━━━━━━━━━━━━━━


おまけ【 キャラ説明 】


名前 «スティル»


年齢 «17»


出身 «アニマ星»


組織 «フラワー»


クリスタル «変幻自在»


武器 «短剣»


好きな事 «ひなたぼっこ»


━━━━━━━━━━━━━━━


名前 «リタン»


年齢 «20»


出身 «アニマ星»


組織 «フラワー»


クリスタル «カウンター»


武器 «盾»


好きな事 «のんびりすること»

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