表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ーUNIVERSEー  作者: アオハ
Chapter1〜Here we go!〜
4/6

【第4話】目標

「フ、フリーズ!?」


「触れている所、物を凍らせれるんだよ~!すごいよね!」


 クソっ!足が凍らされて、


「足にばっか気を取られて、蔓の事忘れてんじゃねえよ。」


 しまった!!抜け出された!!


「今度こそ終わりだ。」


 蔓で守れば…間に合わない!


 シャキンッ!!!


「よく耐えれたな、2丁鎌で剣を守るなんて。」


「こ、これしかくらいしか思いつかなかったからな…」


 どうすれば、次は流石に守れない!蔓を出してもすぐ切られるし、だからといって逃げようにも足が凍ってて逃げれない。


「ラザー!忘れてないー?一時的にクリスタル能力上げられる、クリスタル強化ー!」


「し、仕方が分からないです…教わってないんで…」


「あちゃー!僕とした事がそれを忘れてただなんて!ごめんね!」


「運が悪かったな。」


 シュバッ!!


「ぐぁ!…」


「冷!本気でやっちゃダメでしょ!ラザー死んじゃうよ!?てか気絶してるし!」


「大丈夫ですよ、急所は外してる。」


「だからって…」



 2時間後…


「ん、は!アイツは!?冷は!?」


「目覚ました!良かったよぉ~( 泣 )」


「離れろ!気持ち悪いー!それより冷だよ冷!どこいるんだ!?」


「冷ならキッチンに居るよ?ってちょっとどこ行くの!?まだキズ治ってないよ!」


 クッソ!勝てなかった!クリスタル能力の事完全に忘れてた!まさか凍らす能力だったなんて。


「おい!冷!もう一回俺とた…」


 ん?美味しそうな匂いがして…


「起きたのか?料理作ったけど、食べれるか?」


「食う!」


「いやぁそれにしてもラザー、あれは惜しかったね!攻撃避けつつ蔓で相手を拘束して耐久戦に持ち込もうとした作戦!けど流石は冷の能力でラザーの足を凍らして身動きを取れなくする。んで剣でトドメを決める!かっこいいねぇ!」


「んー!これ何だ!?スゲェ美味いぞ!」


「勝手に食べるな。全員集まってから食べろ。」


「それはね!冷の生まれの星、地球の食べ物でね、カルなんちゃらって言う食べ物らしい!僕も好きなんだよね!」


「カルボナーラです。ソウルさんも早く席座ってください。」


「ごめんねごめんね!」


「んで、お前さっき何言おうとしたんだ?」


「そうだった!冷!俺ともう一回戦っ、」


「無理。」


「即答!?」


「言っただろ。お前が俺のチームに相応しい奴か、それを確かめるって。」


「けど、俺は強い仲間が欲しいんだよ!冷はすっごい強いだろ!だから冷がチームになってくれたら俺のランクも…」


「まず、なんでお前はランク上げたいんだよ。」


「え…だって、ランク上がった方が待遇がいいって…」


「お前が思ってるよりランクが少し上がってもそこまで待遇は変わらない。ポルカが多く貰えたり、武器代や食料代が少し免除されるくらいだ。」


「で、でもランクをあげた方が任務の量多くなるんじゃなかったっけ?」


「チームに入ったからといって強くなれる保証は無いし、ソウルさんから聞いたけど、お前生きるためにフラワーに入ったんだろ?意味が分からない。この組織に入ったって事は戦争に参戦するって事なんだぞ。お前が今までどんな風に生きてきたかは知らないが、そんな目的で入団した奴とチームにはなりたくない。」


「冷!そこまで言わなくても…」


 いや、冷の言ってることは間違ってない。実際戦争する組織なんかにいたら死ぬ可能性は上がる。けど…


「俺の星は…生きる事自体難しかったんだ。北と南で国が分かれていて、昔戦争で南側が負けて、それからは南の奴らはゴミのような扱いをされてた。

 ろくに食べることも飲むことも出来なかったし、やっとの思いで手に入れた食料でも他のやつに奪われるなんかザラだった。前の日にすれ違った小さな子供が、次の日には道の端死んでいて、それを他の奴らが食べてた事なんかもよくあった。

 皆自分が生きる事で精一杯だからな。自分たちで作った食料も北側に全て持っていかれてたから本当に救いようが無かった。

 俺も本気で死にかけてた。だから俺は、生きたいからここに入った!んで、入ったからには幸せになりたい!それが俺の目標だ!

だから、少しでも待遇が良くなれば俺も幸せを知れるのかなって…今まで辛かった分、幸せを知りたいんだよ…」


 まだまだ俺が言いたかったことは全部では無い。もっと辛く、苦しい事もあった。けど、上手く言い表せない。ただ…俺はここで幸せに生きたいんだ!


「…何も知らないのに悪かった。けど、俺も目標があるんだ。その為にはランクを上げて強い仲間が必要で…」


「冷、自分に相応しいかどうかなんて、本番でもない今の戦いで分かるわけないでしょ?僕は一応トップなんだよ?そんな僕が才能のない子を育てると思う?冷も才能があったから、この6年間一緒に過ごして、色々教えたりしたんだよ。僕は自分の弟子たちが仲良くチームになってくれたら嬉しいけどな~」


「…」


「わかった!冷はまだラザーの才能にきずいてないんだ!じゃあ冷、2人で任務に行ってラザーの才能を確かめてきな!」


「ちょ、待ってください!ラザーの才能が攻撃を避けることなんて言いませんよね?」


「ブッブー!チッガイマース!さっきの戦いではあまり目立たなかったけど。さあ!さっさと食べて、任務へGO!」


「今からですか!?」



1時間後…


俺の才能?自分でも分からんのに、任務に出ただけで分かるもんなのか?ってか任務って何やるんだ?初めてだから何もわかんねぇ!


「なぁ、任務って具体的に何やるんだ?」


「指定された星に行って、指示に従うだけだ。」


「今回は何やんの?」


「今回は近くの星に行って、そこで暴れてる侵略者を捕まえに行く。」


「その侵略者はブロッサムのやつ?」


「違う全く別、ただの宇宙人だ。」


「ブロッサムじゃない奴とも戦うの!?」


「ブロッサムはあくまでもフラワーの活動の邪魔者、本来のフラワーは宇宙の治安を守る活動がメインだ。」


「ほへー」



そこから俺たちは20分かけて星に着いた。任務に来てたのはたったの17人だけで少なかった。あと思ったより早く着いてびっくりだ。俺の星が遠かっただけかな?


「はいー皆さん、ではよろしくお願いします。小さな星なのですぐ終わると思いますー。終わり次第宇宙船に集合してくださいねー」


「冷、俺たちどうすりゃ…ってもう行ってる!?」


「ちょ、ちょっと待てよ!冷ー!」


「早くしろ、いい結果を残したヤツの方がランクが上がる。」


「捕まえるって言ったって、どうすりゃいいんだ?倒して拘束すればいいのか?」


「殺すまではダメだ。戦闘不能にするか、気絶させるかだ。倒したらそいつらを宇宙船まで持ってけ、そっからはあっちでどうにかしてくれる。」


「侵略者は俺でも倒せる強さか?」


「何でもかんでも聞くな!自分の目で確かめろ!もう着くぞ!侵略者達のいる王国に!」




「うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!腕がぁぁぁ!!」


「誰かぁぁ!!助けてぇぇ!死にだぐない!!!」


「ママァァ!!!ママァァ!!!目が!目が見えないよぉぉ!!!」


「黙って俺たちの配下に着いていたらこんな事はしなかったのにな!ボフラ王様よ!見ろ!あの子供なんか目を潰されて見えないのに親を必死で探してるぜ!可愛そうになぁ…」


「ふ、ふざけるな!メラルザ星人!ここは私の王国だ!」


「お前がなぜ俺に命令する?お前も殺されたいようだな?」


「ひー!す、すまんかった!!!!おおお、俺の命だけは許してくれ!」


「もう無理ー!打っちゃうもんねー!」


バンッ!


「うっうわあぁ!」


カッキーン!


「やっぱりボスはココか、クソ野郎が。」


「何者だ?お前は?」


「フラワーの白山冷だ。」


「フラワー?あぁ、あの無駄にでっかい組織か、最近は団員数が少なくなってきてるらしいじゃないか。」


「そんな事今は関係ないだろ。」


「ちょ、冷!お前こんな高い建物登ってどうすん…ってなんだここ!無駄にめっちゃくちゃ豪華な部屋じゃねぇか!!何だこのキラキラ!?あ、取れちゃった…」


「ラザー、お前ふざけてんのか?」


「あ、ごめん、今は任務中だったな!」


「2人だけか…他の団員は何処だ?村の方か?」


「ラザー、俺の氷でアイツの足を凍らす。その瞬間蔓で俺たちと王様の事を銃弾から守れ。」


「え、ちょ、ちょっと!!」


「行くぞ!!」


と言い冷は相手の足元を凍らした。


「なっ、この野郎!撃ち殺してやるわ!」


「ラザー!」


「お、おう!おんどりゃ!」


おー!守れた!けど、こっからどうすんだ?って、冷が敵に向かって走ってった!?


冷は剣を使い相手の首を切り落とした。


「へ?あ、あっさり倒せた?」


「いや、コイツは本物じゃない。」


「ど、どういう事だ?」


「本物がほかの所にいるはずだ。行くぞ。」


「ま、待てお前たち!」


「すみません王様、俺たち急いでるんで…」


「お、俺のことを守れ!」


「は?」


「すみません、私たちは王国の住民の方々を助けに行くので…」


「あ、あんな奴隷達なんかはどうでもいい!!奴隷なんかすぐ用意出来る!!私は王だぞ!!逆らったらどうなるか。わ、分かってるんだろうな!!!!」


いつもそうだ…王ってやつはどいつもこいつも…

リミワール星にいた時も北側の王は俺たち南側はただの奴隷やゴミとしか見ていなかった。ふざけんなよ…ふざけんなよ…


「おい、ハゲジジイ…お前は奴隷が居ないと何も出来ないくせに、偉そうに言うなよ?」


「ハ、ハゲ!?」


「ラザーお前!?」


「お前には俺や冷も奴隷にしか見えてないんだろ!?悪いがお前みたいな不潔で傲慢なハゲの奴隷にはなろうと思わない。自分の事は自分で守れ!」


「おい!ラザー!何やってんだ!早く行くぞ!!」


「お、俺はこの星で1番偉い存在だ!!だからお前たちも…」


「あ、悪いけど、俺たちこの星の住民じゃないんでw という事でサイナラ。」


「ま、待て!俺を置いていくな!!」



「…冷、怒ってるか?」


「あぁ…」


「そっか…」


「けど、後から後悔するくらいなら、言いたい事は言った方がいい。」


「冷…」


ドッッッガーン!!!!!


「なっ、なんだ今の爆発!!」


「東側か!行くぞラザー!」



「フフフ…この星の力を使えば俺は宇宙に!!!」


岩陰から覗いたらさっきの銃野郎とでっかい機会があった。


「アイツか!」


「何やってんだ?声が聞こえないな。」


「説明しよう!アイツは地面からこの星の力を吸い取っているんだ。」


「うっわ、誰?」


「王国が思ったよりも侵略者多くて、逃げ…じゃなかった。こっちの偵察にきた、ただのフラワー団員だ!」


「お前、俺と同じ地球人か?」


「お!!!地球人だ!!!チームの奴以外で地球人見たの初めて!え?もしかしてハーフ?顔立ちイケメンすぎ!あ、俺の名前は日野川流星!よろしく!!!」


「おい!声デカ…」


「誰!何者!!」


「冷、戦うか?」


「当たり前だ。流星…お前も戦えよ。」


「はい…大声出してすみません。」


「お前たち、これを見たからには生かしては返さないぞー!!!」


次回【超強化!クリスタル解放!】


━━━━━━━━━━━━━━━


おまけ【 キャラ説明 】


名前 «日野川 流星»


年齢 «18»


出身 «地球〈日本〉»


組織 «フラワー»


クリスタル «洗脳»


武器 «ブーストシューズ»


好きな事 «仲間とお出かけ»


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ