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ありがとうを。

ある春の日のこと私は奇妙な人と出会う。

奇妙な人と出会うというより、奇妙なカメラを持つ人、と言ったほうが正しいのかもしれない。

私は雑誌の編集者の仕事をしていた。気づけばもう8年ほどになる。

私は知り合いのある話を聞き「その人」に目をつけ取材をすることになったのだ。

ここで自己紹介しておきましょう。

編集者歴8年と1月 名前は春山晴(ハルヤマハル)25歳まだ25歳。性別は女 彼氏や結婚は、まぁ働き盛りと言うことで。。。

では取材に向かいますか!

「お世話になります。○○社のハルヤマです。本日の取材の件で参りました。」

場所は、日本家屋というか、隠れ家風というか閑静な雰囲気の「その人」の自宅兼アトリエという場所です。

「はい、遠いところわざわざすいません。

今日はよろしくお願いします。」

丁寧な挨拶、人懐っこそうな笑顔、思っていた感じと違うな、と思ってしまった。

いろんな人に会ってきたし、写真などで見た人は割と見た目通りな人が多いのだけど

この人、夏川結人(ナツカワユイト)さんは写真で見る限り寡黙そうでクール?な感じのする人なので

笑顔がこんなに人懐っこい笑顔だと思わなく少々ビックリしてしまった。

ナツカワもなにかを察したのか、「すいません、なにか驚かせてしまいましたか?」

「いえ、少し考え事をしていましたもので、本日はよろしくお願い致します。」

失礼の無いように答えたつもりだ。

「そうですか、ならよかったです。よろしくお願い致します。どうぞ上がってください

」仕事場としている部屋に案内をされる。

そこには色んな風景、ちらほら人や動植物の写真もある。

中でも、一人の女性がひまわり畑の前でこちらに背を向けたかたちで撮った写真が一際目を引いた。

私はどちらかというと花なら桜のほうが好きなのだが何故かこの写真には目が止まってしまった。

女性の後ろ姿が綺麗すぎたのか、はたまたひまわりの多さに目がビックリしたのかはわからないが。

それに気づいたナツカワが

「あ、その写真は個人的な思い出といいますか、、

あんまり人には見せたくないものでして、、」

苦笑いをしていたので、見るのをやめつつも、

「そうなんですね、それは失礼しました。ですが私にはどれも素敵に思います。恥じるものではないと思いますが、特にひまわりと女性の写真はとてもキレイだと思います。」

「、、、ありがとうございます。」

すこし、間があったが照れたような少し寂しそうにでもさっきの苦笑いとはまた違った、笑い顔をしていた。この人は意外と表情が豊かなんだと思った。

「では、取材を始めさせて頂きたいと思うのですがよろしいでしょうか?」

はい、よろしくお願いします!

とりあえず、プロフィールの確認を、

名前はナツカワユイト 年齢32歳 現在独身

この家は知り合いから譲り受けたそうで一人で住み始めて結構経つんだとか。職業は写真家

本人は、写真家と名乗るのを未だに悩むんでいるとか。

「では、取材の方を始めさせていただきたいと思います。」

「まず、写真を始めたキッカケは?」「はい、祖父の影響ですかね、中学生の頃祖父がフィルムのカメラを使っていて

撮らせてもらって褒められたのが嬉しかったんです

それまでになにかをして褒められって経験もあまり無かったので、」

「そこからですね、自分でお小遣いやらお年玉を貯めてカメラを1台買いましたね。最初はデジカメでしたけど(笑)

祖父に「おじいちゃんのカメラもあるし熱が冷めても大丈夫なようにとりあえずデジカメにでもしときなさいと言われまして、とりあえずそうしてみましたね。」

「案の定、高校3年間は3年の終わり頃になるまでカメラにはほとんど触れなかったですからね。

でも、大学に入ってからは、それなりに遊んだりもしていたので、思い出を撮るのに本格的にカメラを買おうと思い買って、

それから、旅行やいろんなとこで人だけじゃなく風景を撮るのも楽しいものだと知りましたね!

それからは、風景を撮ることにハマってしまい友人知人いろんな人を撮り、ピンと来た風景などを撮ったりと写真にのめり込むようになりましたね。」

「そうなんですね、、」

「本題の写真のことについてお聞きしたいのですが、

わかりました。写真を持ってきます。」

ハルはここに来た本題を見せてもらうことにした。

、、、

「これは、、なんと言っていいのか、

その写真は3人の人が写っているただの写真だ。

ただ一人、端に写る人の形をした影を一人と数えていいなら。。」

「心霊写真、、ですか?」

「そう、とも言えますかね、」ナツカワはハハッと苦笑いをしてる。

「そうとも?」

「はい、これはあんまり周りには言ってないんですが

僕は、このカメラを構えて写真を撮ったときに写るこの人(人影)をファインダー越しに見ると姿形くっきりと見えるんです。

このカメラで必ず人掛けが見えるわけでは無いんです、撮れるときはなぜか寒気とは言えない暖気?のようなものを感じるんだと思うんです。

ここ数カ月で2枚撮ってしまい、知人に依頼されて撮ったので、このカメラではなく、もう1つの方で撮ってそっちを渡しています

1枚目は、友人の友人その人の家で保管はしてあるということらしかったのですが影がある日消えたそうなのです。

なので、気のせいだったのかもしれないと皆で話しそういう事になりました。

ですが2枚目にはまだ影が残っていて処分するに処分できず僕が持っていると言う感じですね。

なんで、一枚目で気づかなかったんですか?

気づいては居たんです、でも、その老人男性と目があった途端シャッターをきっていて

でも次に覗いたときにはもう見えなくなっていて

気のせいだったのかと。。

ですから、2枚目でおかしいと気づき、もう1つの方でも撮っていたのでそちらを渡したということです。

ファインダー越しではくっきりと、現像すると人影のようなものになる。

だが、ナツカワには、現像してもしっかりとその人の顔がわかると

ナツカワはそう言うのだ。


ここでナツカワの家の電話がなる。

私はビクッとなってしまった。。


ナツカワが失礼します。といい電話を受けに行った。

ナツカワが帰ってくると急にどうしても行かないと行けないといけない仕事が入ったというのです

相手は2枚目の写真を依頼した若いカップルだという。

私は今日は1日ナツカワの取材をするということになっているので、差し支えなければ動向させてほしいと言った

うちには証明やカメラの関係の人間がもちろん居る。 手伝いもできると伝えた。

手伝いなどは別にいいんですが、まぁ僕は構いません!

先方に確認をとってみます!

いいそうです。

では、行きますか!ハルヤマがそう言うとナツカワがそれは僕のセリフではと言いたそうな顔をしていた。

でも、一言準備をしてきますと言って、私達は外で待つことにした。

車にのりそんなに時間はかからない場所なのですぐついた。

二人は同棲を始めたらしい


二人は仲良く出迎えてくれた。

男性は優しそうで仕事もできそうなイケメンっと完璧な男性

女性の方は身長は女性では高い方に見え、目はキリッとしていて、でも笑うととても可愛らしい人でした。

男性の名はコウジ 女性の名はみうというらしい


なぜ急遽呼ばれたのかと言うと

最近身の回りで変なことが起きていると言うことらしい

それを、ナツカワとの共通の友人に相談したらもしかしたらということで、あの例のカメラで写真を撮ってみてもらうということになったようだ。


恐る恐る現像した写真を皆で確認すると写って居たのだ

あの、人影のような黒いものが。


みうさんはキャッという悲鳴をあげ、コウジさんもビクッと体を揺らした

私は悲鳴を上げそうになったが、みうさんが悲鳴を上げたので上げそこねた、、


ナツカワはみうの横に男の人が写ったという

みうさんたちより少し若いか同い年ぐらいのみうさんより少し背が小さい茶髪の男だったという

また、シャッターを切るとき無意識に何枚か撮ったようで

データを見るなり、ナツカワが口の形が変わっていると言い出した

私達にはわからないがナツカワにはそう見えるそうだ。

その時みうさんの顔が曇っているのに気がついた

どうかしましたか?とハルヤマが尋ねると

うそ、そんな、まさか、

そんなふうに呟いていて

さらに、ナオと呟いた

ナオ?と続けると

みうが、ナオは、私の2年ほど前に亡くなった高校の3年の終わりから大学2年生の冬まで付き合った年下の元カレですという

みうさんは今年で26歳

コウジさんは28歳

ナオさんはみうさんの1歳年下らしい

ナオさんとは喧嘩別れのような自然消滅のような

それから連絡を取ることはなく

みうさんが大学卒業前の頃に交通事故で亡くなってしまったそうだ。

「今更、、どうしてこんな風に、、」

みうさんが呟くように言う

コウジがなにか「心当たりは?」と尋ねる

「あるわけ無い!別れてから会ってもなければ連絡もとってなかったのよ?」

「もしかして、、」ハルが言う「喧嘩別れした元カノに逆恨み、とか?」

「そんな、別れた理由だってナオが、、」みうがいい淀んだ

「ナオさんが?」 「ナオが


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