枯れ専侯爵令嬢、自ら婚約破棄！　ー元勇者の男爵様に、メイドとして一生仕えますわ！ー

　貴族のガキと結婚させられそうになった令嬢ミレイアは、婚約を破棄して家出！
　地位の高い身分も捨てた。
　引退して爵位を受けた元勇者トゥーリの屋敷に押しかける。

　コワモテ執事の試練を受けて、見事メイドの資格を得る。

　だが、魔王復活を目論む魔族が、容赦なく男爵に襲いかかる。
　男爵を妬む貴族共が、闇の勢力に手を貸したのだ。

　許せねえ！　まとめて始末《オシオキ》してやる！

　魔女と契約し、令嬢は戦闘マシーンに！

　老紳士のハートを射止めるため、ミレイアは魔王アーリマンの配下を次々と血祭りにあげる。

　かつての男爵の仲間や近隣国の王女の協力を得て、ミレイアは魔族たちを蹴散らしていった。

　男爵の部下であるドラゴン執事とは対立していたが、彼の故郷を救ったことにより、多少和解する。

　ついに、魔王アーリマンを追い詰める。
　アーリマンは自ら男爵の領地に降り立ち、ミレイアたちの前に立ちふさがった。
　魔王は戦闘の中、ミレイアを吸収してしまう。

　そこは、こちらとは違う廃墟のような世界だった。
　アーリマンの正体は、こことは別の時間が流れる時空だったのである。

　廃墟の中で、ミレイアは魔物に襲われている少年を助け出す。


　ラスボスであるJ・ジャヒーと対決。
　彼の狙いは、少年の命だった。

　少年を救う義理はないが、なんでも魔王の思い通りになるのは気に食わない。
　ミレイアは、徹底的に妨害することにした。
　
　Jと死闘を繰り広げるも、少年を守りながらの戦い。
　無敵のミレイアも、いよいよ追い詰められる。
　ミレイアは最後の力を、少年を守るために与えた。

　とうとう、Jの魔手が少年に届かんとしたとき、少年はJを刀で貫いた。
　
　形成が逆転し、ミレイアは元の世界に。

　そこでは、時間が5分程しか経っていなかった。

　しかし、Jがこの世界にまで干渉を始める。
　
　迎え撃つのは、人が変わったようになった男爵である。

　少年の正体は、男爵だった。

　歓喜に震えるミレイアは、瀕死だったのが一気に回復する。

　あれだけ苦戦していたJを軽々と撃退した。

　男爵との結婚に反対していたミレイアの母を男爵は説き伏せ、男爵のプロポーズを受ける。

　ミレイアと男爵の結婚式に、復活したJが。

　腹に子を宿したまま、ミレイアはJに立ち向かう。笑いながら。