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討伐されたい転生魔王〜弱すぎ勇者を強くする  作者: ただのこびと
第二章 孤独な一週間
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図書館

長らく続いた説明回ラストです。

 宝物庫にあった素材や鉱石などの素材を詳しく調べるために図書館にきた。


 防音対策なのか床の絨毯はどの部屋よりもふかふかで歩く音が響かない。

 そして見渡す限りの本。

 前世でもこれほどの規模の図書館はなかなか見たことがない。

 よくもまぁこれだけの本を集めたものだ。


 所狭しと並べられている棚には本がぎっしり入っている。


「素材に関する本と合成に関する本が欲しい」

「それでしたらこちらですね」


 ディアブロに案内された図書館の一角。

 そこには、『動物の捌き方大全集』『初めての素材集め』『正しい素材の保存方法』『初心者でもわかる素材一覧』などのタイトルが並んでいた。


「鉱石関係ですと隣の棚になります」


 あらかた、見たい本の場所はわかった。

 読書の邪魔になるのでディアブロには離れていてもらう。


「オマエは勇者の状況を確認してこい、変わったことがあれば教えてくれ」

「かしこまりました」


 ディアブロは転移していなくなった。

 これでしばらくは読書に専念出来るだろう。

 適当な本を手に取り、壁沿いに用意されていた椅子に座りページをめくる。

 とりあえずここにある素材関係の本から読破していくとしよう。

 目標をたて、俺は本の世界に入り込むのだった。


 手に取った本は素材の剥ぎ方を解説したものであった。

 鳥や兎、猪や鹿、狼などの動物を中心に、血抜きの仕方、羽の毟り方、皮の剥ぎ方、牙の抜き方、角の取り方、目玉のくり抜き方、内臓のとり方などや保存方法などが丁寧に図解付きで説明されていた。

 どうやら初心者用の本らしいが中々わかりやすくていい。

 各種素材の使いみちなども載っていたが食料として肉を取ることが中心になのだろう、皮を服にするとか薬になるだとか日用品中心にばかりなっていた。


 さて次か。

 魔物の生息地域か。平地には比較的大型の動物、森には小動物、海や川などには魚、墓場やダンジョンにはスライムやアンデット、山にはドラゴンか。前世の生態系に似てるといえば似ている。プラスでファンタジー的な要素って認識でよさそうではあるな。ダンジョンがあるなら今度勇者を鍛えるために行かせてもいいなぁと思ったがダンジョンが発見されることはほぼないらしい。ん?色違いのレアなのもいるのか。まぁ前世にもホワイトタイガーなんてのもいたし似たような感じか。


 初心者向けからと思ったがあまり意味がない気がしてきた。

 少し専門的なヤツを一度見ておくか。


 ドラゴン関連の本をとった。

 ドラゴンといっても種類は様々いるらしい。その中で真にドラゴンと呼べる存在は世界に数匹しかいない。後の全てはドラゴンと呼んではいるがまったくの別物らしい。属性竜と呼ばれる一つの属性を強く引き継いだファイヤドラゴン、ウォータードラゴン、アースドラゴン、ウインドウドラゴンの四種。カラードラゴンと呼ばれる色付き竜、レッドドラゴン、ブルードラゴン、グランドドラゴン、グリーンドラゴン。その他ワイバーン、レッサードラゴンなど下位にいくほど個体数は多くなる。とはいえドラゴンと名のつくものは他の魔物より一ランク以上強いらしい。

 ドラゴンの素材は上位になるほど軽く強度が増し、各種属性への耐久性も高い。属性竜の素材となると対応属性が無効になるそうだ。

 やはり目玉や内臓は薬の元になるようだな。

 ドラゴンで使えるのは革、牙、爪、骨ぐらいか。


 この後いくつかの本を読んだが特別新しいことは書かれていなかった。魔物はこれぐらいでいいか。


 つぎは鉱石だ。

 基本的な鉄やらなんやらの配合量だなんだといろいろと書かれていて、前世の物理や科学を思い出す。

 そういえば鉱物学とかあった気がする。詳しくはないけど。

 根気よくいくつかの本を読み進めていくとこの世界特有の鉱石と前世の鉱石に分けられることがわかってきた。

 一通りは理解した。


 後は魔石か。

 魔石は文字通り魔力を含んだ石。火の魔術を含めば赤い魔石になる。火の魔石を使えば料理に使ったり魔術が使えない者でも火の魔術が使えたりする。

 って火薬じゃん。完全に火薬として使える。

 兵器が発達してないだけで普通に作れる環境にはあるぞ。

 他の属性も似たような感じだ。

 魔石の組み合わせについては書かれている本はなかった。

 組み合わせること自体がなかったのか、書かれた本がないだけなのか。

 試せばわかるだろうな。


 一区切りして作れそうな物を考えているとディアブロが転移してきた。


「よろしいでしょうか、アルス様」

「どうした?」

「勇者なのですが中々面白いことになっております」

「面倒くさそうな予感しかせんな。確認に行く」

「かしこまりました」



 俺とディアブロは玉座の間へと転移した。



後ほど書き直す可能性大です。

次回、待望の勇者さん登場!するはず。


【読んでくださった皆様へ】


↓にある☆をクリックすることで評価ポイントを入れることが出来るそうです。


この作品を読んで少しでも面白いと思ってくれた方、ちょっとでも続きが気になると思ってくれた方、出来ましたら、評価ポイントをぜひよろしくお願いします。

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