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討伐されたい転生魔王〜弱すぎ勇者を強くする  作者: ただのこびと
第二章 孤独な一週間
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宝物庫

説明回が続いております。大変申し訳ございません。


 宝物庫へとやってきた。


 やや広めの部屋。

 そして部屋の四隅には鎧くん。

 広間の壁の正面には三つの扉、左右それぞれも三つずつの扉がついている。


「全部で九部屋あるのか?」

「宝物庫へと続く正解の扉がありますが正解は秘密でございます。当ててみられますか?」

「正解は、か。」


 この言い草だと、恐らく、


「全部ハズレだろ。この中に正解はないんだろ?」

「正解でございます。すべてダミーでございます」

「正解ないんかい!」


 本当に正解はなかったらしい。


「だからなぜにダミーを作る?」


 絶対にダミーを作る必要なんてないだろ。


「賊に宝を盗まれることなどあってはなりませんので」


 この城には賊どころか虫一匹入れんぞ。

 宝物庫にではない。

 この城そのものにだ。

 城に侵入した上この部屋に辿り着けるヤツがいるとは到底思えん、オレでも無理っぽい。


「この部屋へ侵入すると四隅にいる守護者が動き出します。戦わずに他の部屋へ逃げようとする者がいても困りますので」

「戦わないヤツに対する罠か」

「侵入した以上は戦っていただかないと困りますので」

「これもおまえのお茶目心か?」

「左様でございます」


 目に見える扉はフェイク。

 四面あるうちの一つ、後ろの壁には扉がない。

 となれば……、俺は後ろの壁の方へ行く。

 壁にはいくつかの突起がついていた。

 恐らくはこの辺りか。

 その壁の突起の一つに指をかけ壁を引く。


 ガチャ。


 壁が開いた。


「さすがでございます。正解です」


 満面の笑みを浮かべるディアブロ。

 なぜに当てられて嬉しがる。


「見えない、そして偶然では開けられないと考えると押戸ではなく引戸だろ」


 押戸なら戦闘の最中にぶつかって運良く扉が開く可能性もある。

 スライドドアも同様だろう。


「そのとおりです。私の浅はかな考えなどお見通しですか」

「ヒントがあったからな」


 だからこいつは何故に嬉しがるのだろう。


 開いた扉の奥にはそれなりに広いスペースがあり綺麗に並べられた道具が数多く並べられていた。

 扉から部屋へ入り置いてあるものを確認する。

 入ってすぐの右側の手前の隅に無造作に置かれた1.5メートルほどの高さの樽には、ベタに金貨の入った樽や銀貨の入った樽、宝石っぽい石などが入った樽、魔族にとっては対した価値がないのか樽一杯に入れられて分けらていた。

 パッと見で樽ニ百個ぐらい。

 価値はわからないがこれだけあるなら資金力は抜群だろう。

 当面の生活に困ることがないのはいいことだ。

 って支払いとか買付けとかどうなってるんだろう。

 まぁーーいっか。


 左側の棚に分けられている石は魔石らしい。

 魔術と同じように各属性の力が込められた石であり魔力を使わなくても使用可能。電池の代わりのような使い方も出来るらしくいろんな所で使われているそうだ。

 これって各属性を組み合わせたらいろいろできそう。今度試してみよう。


 更に奥には各種素材があった。

 ドラゴンなどいろんな魔獣から採れたというの革、キバ、爪、羽、目玉、毛皮、骨、謎の木や葉っぱなんかもあった。

 組み合わせることでいろいろな武器や防具になるらしい。

 いろいろと使ってみるには細かい性能がわからないので勉強が必要だろう。


 宝物庫の正面には数々の武器や防具。

 特殊な効果をもった剣、使用する相手が呪いにかかる魔剣など各種武器いろいろあったが、俺が作ったカーボンソード以上に軽い武器は無かったためすぐに勇者へ渡せそうな物はなかった。

 防具も全身鎧から盾からいろいろあったが正直パッとしなかったのでひとまずスルー。


 宝物庫右側には鉱石がズラリと並んでいた。

 オリハルコンにミスリル、鉄っぽいのから見たこともない色をした石等いろいろ。これも追々詳しく調べよう。


 なんかよくわからんものもいろいろと混じっていたがこれはやりがいがありそうだ。

 とりあえず一つずつ覚えながら組み合わせを考えて何かいろいろと作ってみるとしよう。


 ディアブロ聞けばいいのだろうがずっと説明されるのは精神的にしんどいし面倒くさい。一度、図書館へ行ってから調べてみるのがいいかもしれない。

 何か知らないことやヒントがあればラッキーだしな。


「ここにある物の説明を書いた本は図書館にあるのか?」

「全てはありませんが大概の物は本に纏められております」


 ならひとまずは勉強だな。

 此処にある物ぐらいは把握するとしよう。


 次は図書館だ。



マッドサイエンティスト誕生。


【読んでくださった皆様へ】


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