表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
86/176

86話・ロリコンたちの手の平返し


 シュタハス神殿、竜の眼にて…


神殿の頂上から、モンスターたち(生存者)は、外の地獄を見下ろしていた。


一体、彼らは何を思うか?

一言も発さずに、外からの悲鳴に耳を傾けている。


 烈火のドラゴン…フラムも、今の所は無事で、無力な生存者の一つであった。


感染モンスターの数は、こちら(生存者)側の倍以上…

状況は、見るからに壊滅寸前だ。


絶望に心が折れ、モンスターたちに、苛立ちが募ってゆく。


 沈み切った空気の中、ゴクリ…と喉を鳴らすフラム。





唯一の生存者モンスターたちは、竜の眼にいる連中で最後…

その上、頼みの綱の「シュタハス」が、消息不明になってしまう。


こう言った、不運の積み重なりのせいで。

彼らの希望が潰えてゆき、今こうして、嘆いているわけだ。


 こんな状況で、小柄のゴーレムが、苛立ちながら愚痴を溢した。


「ただの『モブ』だと?ふざけんな!」


「おい、やめろよ」


 その『モブ』とは…

シュタハスが演説したとき、宣言された「予言」を指していた。


その内容は「戦士でも、勇者でもない、一般人の男が…世界を救済する」という内容で…

予言の実現の為に、彼女シュタハスは、モンスターたちに助力を求めたのだ。


 演説当初…モンスターたちは、彼女の言葉に、ノリノリだった。

だが、こうして地獄の瀬戸際に差し掛かり、怒りを燃やす者だって出てきた。


「大体!あんな小娘が、シュタハスだと?!」

とある者は、シュタハスを否定し。


「そうだ。騙されたんだ、あのガキ!ミンチにしてやらあ」

とある者は、シュタハスに殺意を燃やした。




評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ