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クッキングは楽じゃない

スヴェートとの戦いになんとか勝利した拓哉は、力尽きその場で倒れ、目が覚めたら家に居た。

「大丈夫ですか?」

マナが優しく拓哉に話しかける。

「う、うん・・・どれくらい寝ていたんだ?」

「2日くらいですね」

「そんなに!?」

「はい、呪力を使いすぎた影響でしょう。無茶ですよ、呪符全てを一度に使うなんて」

「ご、ごめん」

そこで拓哉は、マナの隣で机にうつ伏せになって寝ている夏野を見つけた。

「夏野?」

「寝かせてあげてください。さっきまで徹夜で看病してたんですから」

「え?」

拓哉は夏野を見つめる。

よく見ると夏野の目の下にクマができている。

「そっか・・・後でお礼を言わないとな」

「そうですね・・・それじゃあ今日は試験合格のお祝いとしてご馳走にしましょうか」

「おう!」

そこで拓哉はふと思いつく。

「あっそうだ」

「?、なんですか?」

「俺も作るの手伝っていいかな?夏野とマナへのお礼として」

「いいですね!お願いします!」

そしてマナと拓哉はキッチンに移動した



「それでは?拓哉と?」

「え?あっ!マナの?」

「「お料理教室~!!」」

拓哉とマナは誰もいないのに掛け声をかけ、腕を上にあげる。

「はい!えーではいよいよ始まった訳ですけれども!マナさん!」

「は、はい!」

「今日の食材はなんですか?」

「はっはい!えーと、このゴキ虫と、硬骨虫です!」

「えっ」

マナは机の上にゴキブリそっくりの巨大な虫と、ダンゴムそっくりの巨大な虫を取り出す。しかも両方まだ足を動かしていて生きている。

「は、はい、そのようですねぇ~」

拓哉は表情を硬くする。

「でっでは、マナさんに捌いてもらいましょう!」

「いえ、ここは拓哉さんに捌いてもらいます!」

「ふぁ!?」

「夏野さんの為ですよ!」

「お、おう・・・」

拓哉は包丁を持つ。

「・・・呪術や魔法を使って捌いたらダメかな?」

「ダメです。心を込めて捌いてください。」

「(´・ω・`)」

意を決して、拓哉はゴキ虫をつかむ。

「・・・いざ!」

「プシャァァ!!!!」

拓哉が包丁をゴキ虫に突き刺すと、ゴキ虫から緑の液体が飛び散り、拓哉の顔面に直撃する。

「ふぎゃぁぁぁ!!!」

拓哉は絶叫しのたうち回る。

「拓哉さん!?大丈夫ですか!?」

マナが驚いて焦る

果たして拓哉は無事料理をすることとが出来るのか不安になってきた。

「目がぁ!目がァァァァ!」

拓哉は大きなゴキブr・・・ゴキ虫に刃を突き刺した瞬間飛び出た緑の体液を顔面でキャッチし、目で飲み込んだ痛みで叫ぶ

「だっ大丈夫ですか?」

「アァァァァァ!!!」

「し、静かにしてください!夏野さんが起きてしまいます!」

「アァァァァァ!!!」

そのまま5分ほど叫び、何とか落ち着きを取り戻した拓哉は、もう一度ゴキ虫と向かい合う。

「・・・いざ!」

「ブシュァァァ!!!!」

「目がァァァァァ!!!」

もう一度刃を突き刺したらまた体液が飛び出し、拓哉の目に襲いかかる。

「アァァァァァ!!!じゅっ術式解放!!」

拓哉はとっさに呪符を数枚取り出し、ゴキ虫に投げつける。

呪符は鋭い刃に変わり、ゴキ虫を切り裂く。

「ブギヤァァァァ!!ブシュァァァ!!!!ジョバァァ!」

「目がァァゴボァ!?」

一気に切ったせいでどこにそんなに入ってたと言いたくなる量の体液が拓哉を襲った。叫ぶ前に体液が顔全体に覆いかぶさり叫ぶこともできなかった。

「・・・もう無理」

拓哉は身体が無造作に切られ、体液が飛び散ったゴキ虫を見ながら呟いた。

「で、でも!あとは焼くだけです!」

「ほ、本当か!」

もう辛い思いをしなくて済むと知ると拓哉は笑顔になる。

「それじゃあ焼くのは私がやりますね!」

「おう!頼んだ!」

マナが笑顔でフライパンに油を引いてをフライパンを熱し始める。

そして



「拓哉さんはダンゴ貝の皮を剥いでください」



悪魔の宣告と思える言葉を発した





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