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『国難』  作者: 中仙堂
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廢朝(はいちょう)

文永七年春正月二日、

安岐の厳島の社、

出雲の杵築社失火する。

三月十四日、春日社に

帝は行幸する。


夏四月二十日、

東寺の塔失火す。


この月、

帝は瘧を憂へ

(間欠的に発熱し、

悪感かんや震えを発する病気。

主にマラリアの一種、三日熱をさした。)

他にも

宮殿に怪多しと有った。

(理由の判らぬ怪現象)

五月二十六日、

幣を石清水宮に奉つられた。

(祈願をし、または、

罪・けがれを払うため神前に 供える幣帛)


香椎廟(福岡県福岡市東区にある神社。

旧官幣大社。仲哀天皇、神功 皇后を主祭神とし、

応神天皇、住吉大神を配祀する。

香椎」の名は敷地内に香ばしい 香りの

棺懸かんかけの椎」が立っていたことに

由来するという。)

の失火を神前にて謝す。


廢朝すること五日。

(天皇が、服喪や天変地異などのために、

朝務に 臨まないこと。

諸官司の政務は平常通り行われる。)


と、様々な仕来りを繰替えされた。


冬十月七日宸、亀山殿に如きて、

法皇宸筆(法皇のご直筆)の法華八講に

臨まれた。

(「法華経」八巻を八座に分け,

朝夕一座ずつ四日間で 講ずる法会)

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