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私の仕事
「そして、次の日の朝がやってきた。
目が冴えて少しも寝ることができなかった。
私は今日選択しなければいけない。
図書館の陰から
そっと見守ることしかできなかった飛鳥先輩と
いつも相談にのってくれて、親友だと思っていた誠也と…
窓の外は晴天。そんな天気が憎かった。
ギンギンと煌めく太陽を遮るようにカーテンを閉めた。
続」
眼鏡を外し、ぐっと背伸びをした。
今日もまた徹夜になってしまったな。
いつものことながら
生活リズムをどうにかしなければ…
っと思ったのは何回目だろうか。
思っていても行動に移せないのは私の悪い癖だ。
カーテンを勢いよく開けてみた。
空はどんよりとした曇りだった。
「『佳奈』はどんなつもりで晴れた空見たのかな。」
ピカッと稲光が走り、雨までもが降ってきた。
晴天だったら『佳奈』の気持ちが私が考えている以上にわかるんだろうな。
その日、私は徹夜で疲れた身体を休むことなく、次の話を考え始めた。
私の仕事は売れない小説家だ。