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四節ノイチ

今回は今回で謎キャラ目線です!(◎_◎;)

さぁて何者かな?o(^▽^)o


哀れ……と、言うべきか、

この子は一体何人のヒトに愛されただろう。


きっとそれは片手で足りる、

この子の肩書きや能力に惚れ込む者は居ても、

この子自身を愛した者などそうはいない。


私が知る限りこの子を心の底からこの子自身を愛してやったのはたった一人か。


実母にも憎まれ、

実父には弄ばれた。


この子の生きるべき未来、

あるがままの生を歪めた存在達。


ただ、この子の存在以外につきまとう運命と言う枷が、

この子の純粋な未来を奪い去った。


この子を愛して居た子も、

この子が愛して居た子も。


皆、

親の世代にて運命を、人生を、残り全ての未来を狂わされた。


神よ、わたしが嘆き訴えるとき、

わたしの声をお聞きください。

敵の恐れからわたしの命をお守りください。

わたしを隠して、悪を行う者の

密かなはかりごとから免れさせ、

不義を行う者のはかりごとから免れさせてください。

彼らはその舌をつるぎのようにとぎ、

苦い言葉を矢のように放ち、

隠れた所から罪無き者を射ようとする。

にわかに彼を射て恐ることがない。

彼らは悪い企てを固くたもち、

共にはかり、ひそかにわなをかけて言う、

「だれがわれらを見破ることができるか。

だれがわれらの罪をたずね出すことができるか。

我らは巧みに、

はかりごとからを考え巡らせたのだ」と。

人の内なる思いと心とは深い。

しかし神は矢をもって彼らを射られる。

彼らはにわかに傷をうけるであろう。

神は彼らの舌の故彼らを滅ぼされる。

彼らを見る物は皆その頭を振るであろう。

その時全ての人は恐れ、神のみわざを宣べ伝え、そのなされた事を考えるであろう。

正しい人は主に会って喜び、かつ主に寄り頼む。

全ての心直き者は誇ることがてぎる。


詩篇、第六十四篇。


この子達は皆心清い者だ、

しかし、取り巻く物ではそうではない。


私は一糸纏わず生まれたままの姿で横たわる子の筋を撫ぜた、

この子の生きた、生きている証、

確かな暖かさが、若さがある、


私はこの子とは違い、

老いぼれ、衰退する躯の末端で触れる、

潤いがある。

未来がある。


神よ…どうかこの子をお救いください、

省みてください。


父にも母にも愛されぬこの子を、

どうか愛してやってください。


わたしでも愛することの出来ぬ子を、

神に使える者でありながらこの子を憎悪する事しか出来無い私に代わり。


世々限りなく、

尽きる事無き愛を…


彼は必ず栄え、

わたしは衰える。


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