【世界設定】アステル大陸の情勢(二章~82話時点)
■ 世界情勢:アステル大陸
星の輝きを失ったことを意味する大陸。五十年前、第一転生者による災厄を止めた第二転生者とその仲間たちによって現在の四国体制が築かれた。
■ 各国の現状
・リグリア王国(東部)
現状: 建国者は床に伏せ、先代国王は十年前の国境で発生した騎士団壊滅の責任を負わされて追放されている。宰相イディウスが実権を握り、少年王だけでなく、『雷針』ゼファーまでも傀儡魔法で支配下に置く。アウロラの森で生き残ったバルトロメオとカミラが国境の砦に向かい、その報告を聞いた黒曜騎士団長『黒鋼』ディマリアが王都への帰還を決める。
・ ヴァルハイト聖国(西部)
現状: 輪廻教団の総本山。五十年前に砕かれ、大陸中に飛散した星蝕の欠片を集めている。
・グランドヴェルク連邦(北部)
現状: 魔法が使えず、虐げられた者たちが祖となる国。その経緯から輪廻教団を激しく嫌悪し、入国を禁じている。十年前の事件が影響して、上層部が今もリグリア王国を疎んでいる。国境で異形の魔物・鎧熊が断続的に出現し、採掘用の鉱石が甚大な被害を受けている。
・アリーナポリス自由都市連合(南部)
現状: 海に面した商業都市群。金と情報が価値を持つ自由な気風だが、同時に奴隷制度や闇市の存在が示唆されている。
■ その他地域
・アウロラの森: 大陸東南に位置する広大なエルフ族の住まう森。一年前、星蝕の欠片が『節制』のアリシアに持ち去られた騒動が発生(ゼファー・シルフィアが鎮圧)。また、近年、誰にも気づかれることなく、造物主が出入りしていた形跡あり。異形の魔物・薔荊蛇の出現により森全体が危険な状況に陥ったが、海里たち、及びエルフの里の総力により討伐済み。
・ 星蝕の地: 大陸中央部。五十年前の最終決戦地。現在は強力な瘴気に覆われた魔境。星蝕の欠片を集めることで道が開けるとされているが、内部に何があるか詳細不明。
■ 勢力図:輪廻教団
創設者の教皇(第二転生者)が、倒したはずの第一転生者の復活という矛盾した目的を掲げる組織。
・ 教皇: 第二転生者。未だ姿を見せていない。
・ 聖女: 各地で信徒勧誘を行っているが、現在は回収された星蝕の欠片と共に、本国の聖殿に籠ることが多くなっている。
七元徳: 教皇、聖女に次ぐ教団最高幹部。各々が七つの美徳名を冠し、恩寵なる固有能力を有している。『信仰』と『節制』以外の、『正義』『勇気』『愛』『希望』『思慮』の内訳は不明。このうち一名が第五転生者であり、黒髪であることが示唆されている。
・ 『信仰』の鏡花:第四転生者。海里の幼馴染だが、第一転生者の負の遺産である虚魂によって身体を乗っ取られ、本来の人格が抑圧されている疑いあり。
・『節制』のアリシア: アウロラの森出身。過剰に聞こえる音に苦しみ、故郷を出奔。アリーナポリス自由都市連合で聖女と出会い、教団へ行きつく。デクスターの処置により体質から解放され、現在はヴァルハイトで彼の研究に協力している。
・デクスター:ヴァルハイトで研究室を構える研究者の男。寿命を削る劇薬や魔道具を開発し、アリシアを苛んでいた体質に処置を施した。星蝕の地への到達を目的にしている。
・ゼーラ:教団内の会話内で言及されるのみで、人物像・教団内の地位は未詳。
■ 教団の信徒:
・ ゼイロン:鏡花に心酔し、影魔法で暗躍を繰り返す。
・ ノイゼット:鏡花の配下。リグリア王国内の星蝕の欠片の在処を突き止めた。
■ 用語解説:転生者
この世界に不定期に現れる異邦者。黒髪黒目という稀少な特徴を持つとされる。
・ 第一転生者: 五十年前、大陸に災厄をもたらし討伐された存在。
・ 第二転生者: 現・ヴァルハイト聖国教皇。五十年前の英雄。
・ 第三転生者: 詳細不明。
・ 第四転生者: 三澄 鏡花。一年前に転生し、七元徳の座に就く。
・ 第五転生者: 詳細不明。七元徳の一人であり、黒髪であることが示唆されている。
・第六転生者: 水無月 海里(主人公)。
※海里は、ルクスの力を託された影響で黒髪黒目の特徴に該当しない。
■ 国境の騎士団壊滅事件
十年前、リグリア王国とグランドヴェルク連邦の境界で発生した惨劇。異形の魔物ルカンを創り出した造物主なる存在によって、当時の騎士団のひとつが壊滅した。この事件の対応を巡り、リグリア王国の建国者は病に倒れ、先代王はその責任を問われ宰相イディウスに追放される。これが、現在の王国の腐敗を決定づける契機となった。
■ 出現した異形の魔物のまとめ
・ルカン(ヴェノム・ルカン):サメの頭部とハイエナの身体を持つ魔物。魔力を乱す毒を保有し、血の匂いを追って群れで現れる。討伐済み。
・薔荊蛇:アウロラの森を侵食していた魔力を吸う大蛇。討伐済み。
・鎧熊:グランドヴェルク国境に出現。討伐後も再出現を繰り返し、出現ごとに巨大化する傾向あり。現在は数ヶ月姿を見せていない。
■ 主要キャラクターの状態(二章終了時)
・ 海里: 第六転生者であることを一部の者に知られるが、信頼を得ている。鏡花を救う方法を模索中。
・ジュノア: ヴェノム・ルカンの毒により昏睡状態だったが、海里たちの持ち帰った翠玉の涙で解毒され、回復へ向かう。目覚めるのは時間の問題とされる。
・ アルベール: 医師として異形の魔物の生態(ルカンの死骸の泥状物質など)を研究開始。
・ リュカ: エルフの里の復興を優先しているが、いずれリグリアへ向かうと海里と約束している。
■ 重要用語の追加と更新
・ 憑想:
海里が使う、強い想いを力に変える白い光の呼称。利用用途は多岐に渡るが、海里が疲弊するため、利用が限られる。ジュノアが命名。
・ 虚魂:
第一転生者が遺した、肉体に別の人格を植え付けて乗っ取る非人道的な技術。本来の人格は消えないが、引き剥がす方法は器ごと殺す以外に現在見つかっていない。鏡花の変貌の原因である可能性が高い。
・造物主:
異形の魔物を人為的に造り出している謎の存在で、近年、エルフの警戒網を掻い潜り、アウロラの森に出入りしていた形跡あり。教団とは別の目的で動いている可能性が示唆されているが詳細不明。
・ 設楽:元の世界で鏡花を殺し、海里が殺めた教師と同一人物の疑いがある人物。ルカンの氷像をアルベール医院の地下室に残していった。海里に「ちゃんと殺せるじゃないか」という呪縛を与え続けているトラウマの根源。
■現場の記録(二章まで)
第58話:滝の音だけが聞こえた
逃げても隠れてもダメだったヘルマン
第62話:氷の制裁
悪いことをしたら凍らされたレナート




