なりたかった。
僕は常に何かになりたかった。
三才のころ、「親のよう」になりたかった。
理由はもう、覚えてはいない。
しかし、親は応援してくれていたな、ということは朧気ながらに覚えている。
今思うと、なんてことを言っている、と言いたい。
あの頃は何も知らなかった。
七歳のころ、「普通」になりたかった。
それを親に言ったら張り倒された。
家業のほうに集中させられた。
言うんじゃなかったな。
十三歳のころ、「学生」になりたかった。
到底無理であると自分で諦めることができた。
親も「何をいっている。そんなことよりはやく奴を始末をしなさい。」といった。
十五のころになった。
「 」
「 」
なりたいものがあったなのに、なりたいものがなかった。
とりあえず言われた通りにしよう、そう思った。
十八。
「奴がこの界隈で有名な◆◆か」
ばbbbbbbbbん
僕は撃たれた。
嗚呼。血が,頭が、朦朧と。
僕は綺麗なマンションから落っこちた。
落下中にみえたあの仲睦まじい家族。
そういう普通の光景が見れるとこに居たかったと思う。
感想とか評価とかしてくれたら嬉しい。