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元引きこもりの高校生活9

 誰も見ていない為、一人部屋で騒がせてもらおう。

 だって、誰も見てない……って


「あんた、元気そうね……」


「ちょっ、何勝手に部屋に入ってんだよ!」


「いや、私は一応ノックをしたわよ!でも、返事ないし、いいかなーと思って入ったら急に大きい声出してびっくりしたわよ、もう」


 そうだ、そう言えば俺の体ってどうなっていたのだろう?


「えっ、俺寝てたの?」


「そうよ、意識失ったように写真握って寝てたじゃないのよ、もしかして、急に意識失っちゃたとか?」


 どうやら、寝ていたようだが……さっきまでの俺の体験を母さんに話しても病院に連れていかれるのが落ちだろう……

 そして、どうせ病院に行っても俺の夢ということで納得されてしまう気がする……

 でも、あれは夢かもしれないよな、あれが実世界に起こったことなんて普通に考えて信じられない。

 そうだよな、あれは夢だよな!

 普通に考えて医者に「俺、クラスの写真見ているとそいつの体に入れちゃうんです!」とか興奮気味に話しても精神科を紹介されるだけだろうし、これはあれだな、母親には黙っておいた方が良いな。


「……そういえばクラスの写真見ているうちに寝ちゃったみたいだな」


 ちなみに俺の母さんは俺が記憶喪失になったことを知っているがそのことを気にしていないのか普通に接してくる。

 そのため、当時は知らないおばさんに親しくされて困ったのだが体が覚えているのか一か月たった頃にはもう慣れた。


「……別に無理して学校に行けとか言わないし、あんたの好きにしていいから、怖かったらクラスの写真なんて見なくてもいいわよ」


 なんか母さんは勘違いをしているようだがめんどくさいしここは便乗させてもらおう。


「……そうだよな、これからは無理はしないことに……するよ」


「そうよ、無理は身体に禁物よ!」


 うちの母さんはいい奴だったようだ。これで後二十年若かったらなー




「ピンポーン」


 親が部屋に入ってきて以降の俺は取りあえず寝て過ごしていると家のインターホンで目覚めた。


「……今何時だよ?」


 急に起こされた苛立ちと共に時計を見るとすでに時間は五時を回っていた。

 五時って微妙に午前なのか午後なのかわからなくなるがこの場合午後だろう。

 だって、午前五時にインターホンを鳴らすバカはいないだろう。


「まあ、どうせ俺には関係ないし寝るかな」


 そうして、寝ようとしていると階段を上ってくる足音がした。

 おいおい、二階には俺の部屋以外なんもないだろ、ってことは何か俺に用事だろうか?


「ちょっと―、千尋―、起きてるー?」


 すると、階段を上ってきた母親の声がドア越しに聞こえた。

 これは寝バックレをするべきだな、なんか頼まれると面倒だし……


「お母さん、ここは私に任せてください」


「えっ、そう言うことなら、何かあれば呼んでください。下にいるので」


「はい、息子さんのことはお任せください」


 そうするとほどなくして、階段を下りていくことが聞こえた。

 なんで母さんはこう、俺の事となると適当なのだろう、一応記憶喪失で人には会いたくないと話しているはずなんだけどな……


「失礼するぞ」


 なんか聞き覚えのある声と共に俺の部屋のドアが開けられた……

 えっ、ノックすらしないで入ってくるのってあり? まだ、心の準備が出来てないんだけど……


「ちょっ……まっ……」




「さっきぶりだな、谷戸千尋君」


まず初めにお読みいただきありがとうございます。」

どうも、瑞樹一です。


いつもながら、遅い時間の投稿申し訳ありません。

そして、今日WEB会議で寝てしまい、申し訳ございません。

きっと私はすべてOFFにしていた為、バレていないでしょうが、謝らせていただきます。


という分けで、いつもながらここまで読んでいただきありがとうございました。

是非是非感想、ブックマークなどいただけると嬉しいです。

最近では閲覧履歴があっただけで喜んでます、瑞樹でした。

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