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女神の休日~推しと過ごす日々~  作者: 緑憐
第一章
10/22

10話 恋愛

 映画化、か。


 まさかそんなすごいものになるなんて、書き始めたときは…全然思ってなかった。

 私が20歳になる前から書き始めて、漫画化されて、アニメ化されて…。



 そしてこうして、瑠依さんを見てると…。



 書いて良かったって、今は思うよ。








 瑠依さんが寝たあとの1時間が私の作家タイム。

 フィチアート物語が完結してから、また新しい物語を書き始めたのだ。そして今書いているのは加藤美波史上初の『恋愛モノ』である。


 実は何気にこの恋愛モノ、ヒットしたんだよね。

 本にされたのを会社の同僚が読んでると、「これ書いたの私!」って言いたくなるんじゃなくて、「これ書いたの私じゃないから!」って言いたくなる。 

 私の書いた本読みながら顔真っ赤にしてる可愛い女子高生よく見かけるけど…。


 書いたこっちが照れるよ!


  

 それに、瑠依さんが読んだらさ…。

 すぐ、私が書いたってわかっちゃう。

 だって私の恋する感情と、恋い焦がれるエピソードを加工して書いたやつなんだもん。



 あ〜。もう、書きながら恥ずかしいよ。

 瑠依さん、見に来てないよね!って、ときどき振り返っちゃう自分も恥ずかしい…。



 書きながら感じちゃうのは、やっぱり私、瑠依さんが大好きだってこと。

 担当さんから、感想届いてましたって、読ませてもらうと、やっぱり読んでるのは恋い焦がれてる女の子たちなんだよね。勿論、男性の方からもお手紙を頂くけど、女の子が多いかな。恋のエピソードとか、手紙で知ることあるけど、恋が叶うって、両思いになれるって、どれほどすごいことで、どれほど幸せなことかって実感したよ。

 

 自分がビーくんを好きって悩んでても、ビーくんはシーチャンが好きで悩んでる。


 その事実を知ってしまっても、ビーくんを嫌いになれない。

 恋って、本当に魔法だよ。

 好きって気持ちだけで、いつもできないようなことができちゃうし、好きって気持ちはノンストップだし。



 って、こんなこと、瑠依さんには言えないよね。

 でもいつか、

 あのときも、今も、私は好きだよって、伝えたいな。


 伝えたいけど伝えたくない。 

 好きだけど、好きだって認めたくない。

 そんな矛盾した感情のことを、人は恋と、愛と、恋愛と、呼ぶのでしょう。

 

 



 

 

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