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それでは行こうか、新しい世界へ  作者: もじら
プロローグ
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プロローグ_外国語

プロローグ五話目です。

 予備校がある駅は、俺が住んでいる最寄り駅から特急で十分ほど、普通電車はその倍の時間がかかり、ジェイアールとの乗り換え駅となっている。

 そのまま降りずに乗っていくと、二分で終点の駅だ。この区間は、乗り換えするジェイアール線の隣を走っている。


 乗り換えのジェイアールは、南北に走っていて、普通電車が走る線路と快速電車が走る線路が併走している複々線だ。

 かつて、この駅にも快速電車を止めさせると公約して都議選に出た候補者が居たようだが、今だに通過している所を見ると、当選はしなかったんだと思う。構造的に難しいしな。

 尤も、地方自治体の議会で決議した所で、天下のジェイアールが、直接の利益に結びつかない事なんて、する訳無いだろうしね。

 だから、この駅に止まるのは、普通電車だけだ。だが、ウィークデーの時間帯でも、三分間隔で走っていて、しかも混んでいる。この電車に乗っていくと、二つ先の駅が大ターミナルで、このジェイアール以外の私鉄二社と地下鉄二社局、三線が乗り入れている、大きな駅だ。乗降客数は、毎年トップスリーの中の不動の位置となっている。

 俺が利用している私鉄も、この大ターミナルの東側に駅を作っていたらしいのだが、頓挫。なんでも、乗り入れ用に確保されたスペースが足りなかったようで、結局、手前に作った仮駅が本駅になってしまったそうだ。


 説明はこれ位にしておこう。


 ジェイアールの大ターミナル駅の一つ前の駅は、某アジア系のコミュニティが集まっている所で有名な所だ。

 家に帰って飯を食ってもいいのだが、予備校がある駅で飯を食ったり、たまに、この駅まで来て飯を食うことがある。ここに来る時は、電車に乗る事が多いが、とっている授業の都合で時間があると、歩いて行く事もある。

 俺は、今日は、ジェイアールに乗り、その駅で降りた。


 親父とお袋が学生の頃、まあ二十年少し前だな、その時は、ここまでのコミュニティでは無かったそうだ。せいぜい数件だったとか。まあ、その後、○流とかで、流行ったからな。最盛期よりは減ったのかも知れないけど、それでも、通りには、かなりのお店が軒を連ねていた。


 駅名はそこの地名で、その地名を冠した道路が駅の下をまたぎ、東西に走っている。まずは駅を降りて左へ、五分も歩くと同じジェイアールの駅だ。

 駅の入口、ガード下だが、信号がある。ここで、この道路を渡り、来た道を引き返す。俺は、聞き耳を立てながら歩いて行った。

 丁度昼時なので、ランチをやっている店が多い。そんな中、これぞと思う人間には、ゲットナレッジで言語スキルを頂いた。


 さて、俺の覚えた言語スキルは十分に使えるだろうか。俺は、ランチをやっている店に入った。まだ親父にはナレッジを発動しない。


「いらっしゃい」


 すかさず、ネイティブで会話する。


○□☆◎(こんちは)◎☆□○#$&%(何処座ったらいい)

○☆□#(こっちだ)☆□○#$(何にする)

◎☆*#$□○&%(おじさんのお勧めで)

◎☆□○(まってな)#$&%○(すぐ出して)#$☆□○(やるからな)


 おおー、通じてる!!

 それば分かれば、あとはナレッジだ。カウンターに座ったので、作っている間、親父にいろいろと話し掛けらた。適当に相槌打っておく。


 ん、この女の子、親父の娘だな。まだ小学生?


#$□◎☆*○%(お手伝いえらいね)


 にこりとしてくれた。

 ああ、俺は決してロリではないからな。純粋に、お手伝いして偉いと思ったからだ。


 飯は、旨かった。デフォルトフィルターでは、料理技能も頂ける。俺にしてみれば、この十八年間、料理には無縁だった。町の大衆料理屋の親父の腕でさえ、有り難いよ。


◎□☆□○(また来いな)


 ちなみに、代金は、一般と同額だった。なにか期待したけど、まあ、いいか。親父の料理の腕を駄賃で貰ったからな。




 これで分かった。脳内では日本語に翻訳されるし、日本語で言いたい事は勝手に○○語に変換されて、俺は発声していた。

 英語は授業でやった事があったから、まったく触れた事のない言語をナレッジだけで話せるか、聞けるかを試してみたかったのだ。

 識字は、当の本人が、文字を知らなかったら駄目だが、今回は複数の人からナレッジしてもらっているので、ばっちりの様だった。当然、店の看板も読めるし。日本語の内容を翻訳してそのまま書けるからな。


 店を出て、看板を見ながら通りを歩く。途中で、別な国の言葉も何個かナレッジで取得した。

これまた実在の場所を参考にしておりますが、やはりフィクションという事で。

この近所に勤めていた会社が加入している健保組合がありまして、催し物関連で、よく借り出されました。

その時は、ちょっと多いかな、くらいな感覚でしたが、今ではどうなのでしょう??

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