Ep01_05 敵襲
20150705 細かい修正。
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◆接触
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浦上学園の全てのスピーカーがけたたましく鳴り響いていた。
「11:40ラウンドハウス発令。全校生徒は教員の指示にしたがって、速やかに校舎地下シェルターに避難して下さい。繰り返します……」
警報に続いて、アナウンスが流れる。ラウンドハウスとは、レベル3の警戒態勢のことだ。生徒たちに動揺が広がる。
「何だ?」
「どうした?」
「訓練?」
遠くから、低い不規則な地響きが伝わってくる。夏の花火の音に似ているが、どこか陰鬱な雰囲気のくぐもった音だ。校舎の中の生徒たちも気付いて顔を出す。
「何の音?」
「向こうの方?」
次いで、鼓膜を引き裂くような無遠慮な爆音が上空を通過した。衝撃波で一瞬空気が歪む。
「せ、戦闘機!!?」
地響きは少しずつ近づいてくる。やがて学校の至近で連続的な発砲音が聞こえた。空気を揺さぶる低い重火器の音だ。
「おい、あれ!! 国連枢機軍のF式PMじゃないか!?」
「装甲擲弾機兵部隊か!?」
「こんな街中で発砲してるぞ!!?」
刹那。枢機軍のPMはオレンジ色の火球に包まれた。何者かの攻撃によって破壊されたのだ。その場の全員に緊張が走る。
吹き飛んだPMの残骸が、学校のグラウンドに転がる。もはや原型をとどめていない。パイロットの生存は絶望的だろう。
悲鳴や怒号が飛び交う。
「一体どうなってんだよ!!?」
生徒たちは恐慌をきたし、グラウンドは一時パニックに陥った。地響きは学校のすぐ裏手にまで迫っていた。音の原因は枢機軍の攻撃による爆発らしい。
そして……。その爆発に取り囲まれるようにして巨大な物体が校舎の影から姿を現した。
「あ、ああ……。あれは……!!?」
秕が呆然としながら、その物体を見上げる。
20m近くあるだろうか。PMのほぼ倍の大きさだ。海の生物を思い起こさせる半透明で光沢のある表皮が薄く発光している。人型に近いが、両腕が異様に巨大でアンバランスな体型をしており、見るものに底知れぬ恐怖を感じさせずにはいられない圧倒的な威圧感があった。
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◆アリスの戦い
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「ばっバケモノ!!」
生徒たちは我先に逃げ出した。クラスメイトを押し退け、転がるようにしながら掛け去る。校舎に避難するもの。校外へ逃走するもの。
残ったのは秕のクラスの数名のみ。
「なんだアレ……? なんだこの感覚……!!?」
コクピットの中にいる秕の背筋に悪寒が走る。いつかどこかで感じた事のある、悪寒。
「秕、無事か!!?」
「おにーちゃん!! なにやってんの、逃げないの!!?」
こっそり秕の試験を見学していた祖父が、菜乃を伴って近くまで来ていた。モニタの一部が拡大され、2人が映しだされる。指向性集音マイクが二人の声を拾う。
「じいちゃん!? 菜乃まで……。に、逃げる!? ちょっとまって、アリスちゃんも連れて行かなきゃ……」
秕がPMの外部マイクで返答した。
そうこうしている間にも「物体」はこちらに近づいてくる。
「ついに奴らの侵入を許してしまったようじゃの……。何をやっとるんじゃ、枢機軍は!?」
「え!? 『奴ら』って……まさか!!?」
「うむ。ガニメデで米軍を壊滅に追い込んだ『敵』の同類じゃな」
ガニメデに出現した個体とは別物のようだったが、それが分かる者はいなかった。
「あれが!!?」
話を聞いていたアリスが、PMに飛び乗った。
「アリスちゃん!!?」
そのままアリスは敵に突っ込む。幾日も恨み続けた敵を前にして我を忘れているように、秕には見えた。
「無理だよ!! いくらなんでも教習用のPMじゃ!!」
咄嗟の事で秕は動けない。
「あれが敵。自然の生き物にはみえないし、かといって機械にも見えない。……生物兵器? どっちにしろ、『うちゅうじん』のオーバーテクノロジーは相当なものね」
鈍感なのか肝が座っているのか、菜乃は冷静に敵を観察していた。恐怖より好奇心が勝ったのだろうか。
アリスの攻撃。
適正試験の最中だったため、PMの武装は模擬戦用のダミーである。畢竟、アリスは敵に殴りかかった。しかし、その攻撃は相手に全く損害を与える事は無かった。PMは体ごと敵の胴体を貫通していったのだ。まるでそこに何も無いかのように。
「どういう事だ!? ホログラムか!!?」
一瞬、自失するアリス。その隙を敵は見逃さなかった。時間と空間の連続性を無視して、今いた場所から突如1番機のすぐ脇に移動する。転移したようだ。
敵の攻撃が1番機をなぎ払う。どういう仕組みか分からないが、攻撃の時、敵は物理的な性質を持つらしい。1番機が簡単に弾き飛ばされた。
「くっ」
1番機がバランスを崩して膝を突く。
「アリスちゃん!! 大丈夫っっ!!?」
秕の13番機がよろけつつ、倒れた1番機に駆け寄った。幸い、ダメージはそれほどでもないようだ。
「早く逃げるんだ。このままじゃ殺されちゃうよっ!! ものすごくイヤな感じがするんだ……。これは……これはまるで……。……まるで……。
その時、偶然に秕の目と敵の目があった。音が外に漏れ出るかと思うほど、心臓が大きく脈打ち、全身を悪寒が襲う。心の奥深くに埋もれていた暗い記憶がフラッシュバックを起こす。
――あの時と同じ感覚。
「そ、そうか……! そういう事か……!!」
秕は独り、目を見開いた。
PMのスピーカー越しに、クロウの雄叫びが聞こえて来た。アズライト・ブルーのPM5番機が敵に向かって突進する。アリスと同様に殴りかかるが、やはり効果はない。
だが、効果が無いなりに敵の注意を引きつけ、時間を稼ごうとしているようだった。
「テメーら邪魔だっ! 失せろっっ!!」
校庭に残っている生徒を怒鳴りつける。クロウなりに「逃げろ」と言っているのだが、そうは聞こえない。
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◆敵の正体
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「秕どけっ!! 奴は私が倒す!!」
「そんなの無理だよ!! 逃げるんだ!!」
立ち上がろうとする1番機を13番機がなんとか抑える。
「うるさい! お前如きに言われる筋合は――」
「違うよ!! そう言う事じゃ無くて……」
珍しく、秕がアリスの声を遮った。その声は震えていて、モニターに映る顔もどこか青ざめている。
「なんだよ!!?」
「今気づいたんだ……。あいつの正体が分かったんだよ……!!」
「本当か!!?」
秕達の声は通信モニタ越しにクロウにも聞こえていた。敵を牽制しつつ、聞き耳をたてる。
「道理で……あいつに通常兵器は通用しないはずだよ……。米軍が全滅するわけだ……」
勿体つけているつもりは無い。秕は気を失いそうな程の恐怖と闘いながら必死で喋っているのだ。
「ちょっと突飛な事を言ってるように思われるかも知れないけど……。奴は……奴の正体は……」
まるでその単語を口に出すのがはばかられるかのように、セリフを一旦切る。生唾を飲み込んで、秕は続けた。
「……『霊』だよ!!」
アリスとクロウの顔が微妙に歪む。
「はっ……。何を言いだすかと思えば。そんなバカな事があるか。 霊なんて存在するわけがない。しかも、わざわざ宇宙から」
半ば呆れてアリスが一蹴したが、秕は真剣だった。
「いや、正確には幽霊じゃあないかも知れない。霊と……同じような性質を持った異星の存在……。しかも、凄まじい呪力をもったバケモノだ。オガミヤの僕が言うんだから間違いないよ……!! ほら見て、鳥肌がこんなに。僕は霊に会うとこうなるんだよ」
アリスにはにわかに信じられなかったが、かと言って明確に否定することも出来なかった。考えがまとまらず、無言を返す。
「やはりな」
いつの間にか通信機を持ってきた秕の祖父が、会話に参加する。
「じいちゃん!?」
「実際にこの目で見て確信したわい。秕の言った通り、あれは霊の一種……禍津神じゃ!!」
「マガ……!? 知ってたの!!?」
「……確信はなかったが、な」
クロウの叫び声とともに5番機が吹き飛ばされ、校舎に激突した。敵の攻撃をモロに食らってしまったようだ。
クロウの体中に激痛が走り、かすれたうめき声が漏れた。PMに搭乗しているとはいえ、その衝撃は相当なものだ。常人なら気絶していた事だろう。額から流れだした血が眼の中に入ってクロウの視界をさえぎった。
PMのほうも、もはやただの金属の固まりと化している。
「くろうくんっっ」
校舎の影に隠れて見守っていた、サンタ服姿の倫子が悲鳴混じりの声を上げる。そのまま飛び出そうとしたところを、他の生徒に取り押さえられた。
「だめか……クロウでもアリスでも……!!」
「枢機軍はどこいったんだよ……。 なんだか静かになってるぞ?」
「まさか……ぜ、全滅……!!?」
「お…終いだ……!! こっ殺される……!!」
「じょ、じょーだんじゃねーよ!!」
いつもは威勢のいい不動と古尾も、この時ばかりは恐怖に顔を引きつらせ、小さく震えていた。
肩で息をしながら、クロウは体を起こそうとしたが、うまくいかなかった。
「し……信じらんねえ。ほ……本当なのか? 本物の霊だって言うのかよ……!!?」
クロウはさして恐怖を感じていなかった。あまりに現実離れした出来事に、むしろ笑いが漏れる。
「じゃあオレ達は一体どうすりゃいいんだよ? ……霊なんてどうしょうもないじゃねえかよっ!!」
力のない笑い声は途中で怒りに変わった。
「マガツカミ……。さ、最悪だ……もう……お終いだ!!」
引きつった声で秕がつぶやいた。
禍津神とは、禍を司る日本神話の神のことだ。かつて、天津神と禍津神の間で世界を二分する大きな戦があった、と秕の家(柚木家)には伝わっていた。
「まだ手はある」
秕の祖父が落ち着いて言った。
「マガツカミも悪霊も似たようなもの。オガミヤは魔霊調伏のスペシャリストじゃ。秕!! お前がやれ。奴を除霊してみせろ!!」
「えええ!!? そんなっ無理だよ僕にはっっ!」
恐ろしいことを言い出した祖父に、必死で抗議しつつ、秕の手足は震えていた。昔、霊に襲われた時の心的外傷が思い起こされる。
「わしはもう歳じゃ。呪力もかなり衰えておる。奴を除霊するのじゃ!! 今はお前しかおらん!!」
「……で、でも。 ぼくには……!!」
呼吸が浅く早くなり、胸が締め付けられる。それでも秕が気絶せずにすんだのは、近くにアリスがいたからかもしれない。
「それしか無いかも……」
意外な成り行きに、菜乃も驚きを隠せなかったが、他に方法があるとは思えなかった。
「……でもまさか最先端の科学より陰陽道にたよることになるなんて……」
科学の使徒である菜乃にとっては、いささか納得のいかない出来事だった。
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◆危機
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クロウが倒れた事で、マガツカミに敵対するものはいなくなった。枢機軍の増援も準備はされていたがこの時点では間に合いそうも無い。
マガツカミは辺りを見回す。その虚ろな眼はまだ破壊と殺戮を欲していた。
アリスのPM1番機が再び立ち上がる。ハイブリッドエンジンの出力が多少落ちているが、かまわず敵に向かって行こうとしている。
「アリスちゃん、逃げよう。無駄なんだよっ」
「秕、じゃまするな。 私が奴を倒す」
「まだそんな事。もうやめるんだカタキ討ちなんて!!」
アリスは一瞬きょとんとして通信モニタを見た。彼女にとっては、まったく見当違いなセリフだったのだ。
「誰がカタキ討ちをするって言った!?」
「え?」
秕はそう思い込んでいた。アリスが父親のカタキを取るためにこの学園に入学し、PMのパイロットになろうとしているのだと。
「違うの? ……じゃあ一体なんのために?」
マガツカミの事を忘れていたわけではないが、彼にはあきらかに油断があった。次の獲物を探していた敵が秕のPMに狙いを定めた。
「し……しまった」
「バカっなにやってんだ、逃げろ!!」
敵が迫る。秕の教習用PMにたいした武器は無い。格闘でかなうわけもない。そもそも霊体であるマガツカミには一切の物理攻撃は通用しない。
マガツカミの攻撃。
「(やられる!! 体が動かない…)」
「秕!!」
秕にはその一瞬がスローモーションのように感じられた。モニター越しにアリスの取り乱した顔が見える。いつも冷静な彼女のこんな顔を見るのは初めてだ。いや、彼女の父親の葬儀の時にも見たような気がする。それが少し嬉しかったが、もはや何の意味も無い。
「まだ仲直りしてないのにな……」
秕は死を覚悟した。というよりも、生を諦めかけた。
だが。
1番機が13番機を突き飛ばす。秕の代わりにアリスのPMが攻撃を受け、地面に叩きつけられた。
心臓が止まるほどの衝撃が、秕の全身を駆け抜けた。声も出ず、息もできず、目を見開いて絶句する。
倒れた1番機のコクピットに、ぐったりとアリスは横たわっていた。頭を強打したようだ。アリスは、視界がかすみ意識が朦朧としてくるのを他人事のように感じていた。PMのシステムは完全にダウンしており、計器から火花が飛んでいる。本体のシステムとは別系統の通信システムだけはかろうじて生きているようだ。
「な……」
マガツカミがアリスに止めを刺そうと近寄る。
「……な、なんで……? ア……アリスちゃん……!!?」
秕は混乱した。なぜアリスは秕を助けたのか。普段あれほど秕のことを毛嫌いしていたはずのに。
そして秕は恐怖する。自分が一番大切に思っている少女を今、目の前で失おうとしている。それは、いままで彼が霊を恐れていたのとは比べ物にならないほどの恐怖。自分が殺される事などよりもはるかに受け入れがたい事実だった。
「私は……。ただ……いやだったんだ……」
敵の手らしきものが大きくゆっくりと振りかぶられる。ノイズ混じりのアリスの声が、13番機に届く。
「もう、これ以上……大切なものを失うのは……」
アリスは意識が朦朧としていた。そのせいか、いつもの彼女なら絶対に言わないようなことを口にしてしまっていた。
秕が戦場に出れば、一瞬で殺されるのは目に見えている。彼がパイロットを目指す事を、彼女が執拗に反対したのは、それを阻止したかったからだ。
秕を遠ざけたことも。キライなふりをしたのも。すべてそのために。アリスは秕を失いたく無かったのだ。
その想いが何に起因するものなのか……幼なじみとしてか、友人としてか、それとも別の理由なのか……彼女自身まだ自覚してはいなかったが……。
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◆変化
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そして。
振り上げられたマガツカミの巨大な手が、1番機めがけて勢いよくふり降ろされた。
――そう見えた直前。
「こんなの…」
気がつくと秕は1番機に向かってPMを走らせていた。手足の震えは止まっている。もう、ふらつく事も、転ぶ事も無かった。
「こんなの僕だってイヤだよ!!!!」
魂を絞りだすような叫びに呼応して、突如、秕の御守りから光が溢れ出た。
コクピット内が白一色に塗り込められ、御守りの中から一枚の札が出現する。
式札。
式神を封印した呪符だ。
秕はとっさに式神招聘の呪を、声を限りに唱えていた。
「式即是空 空即是式……わが招聘に応えよ!! スサノオォォ!!!!」
轟音が鳴り響く。
13番機を中心に、天と地を貫く光の柱が出現した。荒れ狂う光がモザイク状に結晶し、13番機にまとわりつく。光の結晶はPMの装甲を削るように、侵食するように同化していき、新たな形状に収束する。
光が収まるよりも素早く、秕は行動していた。元、PM13番機だった「それ」が、雷撃のようにに突進し、マガツカミを殴り飛ばしたのだ。
その場にいた全員が、驚愕に目を見開いた。
「なっ!!?」
「攻撃が効いた!!?」
「うそ……!?」
「あ、ありえねー!!!!」
やがて光が収まる。
そこには倒れたマガツカミと、それを見下ろすように、スサノオが屹立していた。PMとは似ても似つかない、破壊神の如き巨人が。
「PMと……式神が融合した……!!?」
秕が思わず声を出した。
輝く装甲。PMには無かった金属の翼があり、若干身長が高くなっている。鋭角的で、攻撃性を凝縮したかのような頭部には、目が4つあり、肉食獣のような鋼の牙がむき出しになっていた。恐ろしい顔つきだが、それはまるで神社の中の神域のような、神々しい雰囲気に包まれていた。
アリスとクロウが絶句して、スサノオを見上げる。
不動と古尾が口を閉じるのを忘れて呆然と立ち尽くしている。
秕の祖父も言葉を失っており、菜乃も我が目を疑うように、顔をこすっている。
一体誰がこのような事態を予想しえただろうか。
クロウは何か言おうとしてやめた。状況が全く理解できなかった。自分がひどく頭の悪い人間になったような気がした。
アリスもただ呆気にとられていた。頭を打ったせいでもあるのだが、それにしても、目の前の出来事が信じられない。
「アリスちゃん、無事かい?」
生暖かい血が彼女の髪を濡らす。右手と左足は言う事をきかない。骨折しているかも知れない。だが、少しずつ、意識ははっきりとしてくる。
何とか致命傷だけはまぬがれていたようだ。
「あ……ああ。し、秕なのか? どうなってんだそのPMは……?」
「僕にもよく分からない。でも、すごいよ。動くんだ。僕の思った通りに。自分の体みたい、いやそれ以上だよ!!」
嬉しそうな秕を、アリスは不思議そうに眺めていた。
なんの才能も努力もなくして、ある日突然「力」が目覚めるなど、現実にはあり得ない。
秕は思い出していた。「オガミヤ」としての過酷な修行の日々を。物心つく前から、祖父に言われるまま厳しい修行に耐えて来た。
霊を恐れ、同時にオガミヤという仕事を嫌ってはいたが、彼には陰陽道という「力」があったのだ。
「……その力を、まさかこのような形で使うとはな」
これは秕の祖父にも想定外の出来事だったらしい。
マガツカミはゆっくりと起き上がった。スサノオに殴られた部分がえぐれていたが、致命傷ではなさそうだ。
「アリスちゃんは下がってて。あとは僕に……まかせて!!」
操縦桿をきつく握りしめて、秕は言った。
【続く】