lv.3 魔王の城侵入
―魔王の城城門
格闘王「なるほどなぁ、ここが魔王の城か、けっ悪趣味な城だぜ」
聖騎士「その通りですね、まぁもうすぐ解体してただの鉄くず置き場になる予定ですけどね」
勇者「と、ところで城門開かないんだけど、鍵が無きゃ入れないんじゃないかな?」
聖騎士「そういえばそうですね」
勇者「ぼ、僕はもう大丈夫だし、それにこの城門を開ける鍵も冒険してたらどこかで手に入るんじゃないかな?」
聖騎士「しかし、我々の怒りは収まらないんですよねそれでは」
格闘王「心配すんな坊主、俺はこう見えて施錠の魔法を覚えている」
勇者「へ?格闘王さん魔法使えたんですか?」
格闘王「まぁ、心得くらいはな」
聖騎士「ほう、それは心強い」
格闘王「へへっ よーしそれじゃみてろよー」
格闘王「はあああああああああああおらああああああああああああああああああああああああああああああ」
バキバキバキバキバキドギャッズドーーーン
勇者「魔法…?」
格闘王「おうよ!正拳突きっていう魔法だぜ!こいつで今まで開けられなかった扉はどこにもねぇ」
聖騎士「いささかエレガントさには欠けますが素晴らしい魔法ですね」
勇者 (あははは…こいつら馬鹿だ)
聖騎士「あれ?ところで賢者さんはどちらへ行ったのでしょうか?先ほどから見当たりませんが」
賢者「おーーい」
格闘王「噂をすればなんとやらって奴だな」
賢者「そっちは一般入口みたいよこっちに魔王関係者入口はこちらって書いてある」
格闘王「んだよー俺の施錠魔法意味無かったじゃんかよぉ」
聖騎士「まぁまぁ、無駄な体力を使わずに進めるんですから良しとしましょう」
勇者 (冒険の醍醐味ってなんだっけか)
―魔王の城1F
格闘王「前々から俺は思ってたけどよこういう事だったんだな」
賢者「何が?」
格闘王「ボスが外出するとき、一々あのめんどくさいトラップをくぐり抜けながら出るのかって」
賢者「あー、確かに 私だったらあんなめんどくさい家死んでも住みたくはないわね」
聖騎士「ですよねー、針穴に落ちて串刺しになってるボスっていう間抜けな姿も見てみたいですけど」
賢者「みたいみたい」
格闘王「爆笑できそうだな」
勇者 (こいつらこえーよ)
魔物「よ、お疲れさん」
格闘王「お疲れさんっ」
魔物A「お前らも魔王城勤務?勇者もまだ来ないのに必要ないよなー ま、楽でいいけどな」
格闘王「ははっ全くだ」
勇者 (何この人魔物に溶け込んじゃってんの?)
魔物「ところでお前ら見ない顔だけど新入り?まるで人間みたいだな。まさかお前ら人間か?」
賢者「あらあら人間だったら関係者入口じゃなくて一般入口から入るでしょ?人型の魔物よ。結構人間界にスパイとか行くのに便利なの」
魔物「あ、そっかお前ら便利だなー。俺もエラさえはってなければいけるんだけどなー 久々に人間界の飯食いたいし」
勇者 ( それで納得しちゃうんだ!)
聖騎士「よければこれどうぞ」
魔物「うおおおおお炎上ネズミステーキじゃねぇぇぇか いいのかこんなものもらって」
聖騎士「お近づきの印って事で」
魔物「お前らいいやつらだな、代わりにいいこと教えてやるよ」
格闘王「ほう」
魔物「この前全魔界の慰労会あったんだけどな、そこで魔王様ったら…ぷぷぷ」
賢者「魔王様がどうしたの?」
魔物「いや、これが傑作なんだけどな、もーべろんべろんに酔っちゃって、自分の弱点大声で叫びまくってんの」
勇者 (ねぇ?この世界馬鹿しかいないの?ねぇ、どうなの)
聖騎士(我々つい先日魔王城勤務決まったばっかでして、その会合に参加してなかったのですが、よろしければ教えていただいてよろしいでしょうか?」
魔物「ああ、どーせ666ちゃんねる掲示板開けば書いてあるし教えてやるよ。魔王様のつむじを中心に北に5歩西に5歩東に5歩南に5歩いったところらしい」
賢者「なるほどつむじが弱点なのね」
魔物「いや、つむじを中心に北に5歩西に5歩東に5歩南に5歩いったところだな」
賢者「分かったありがとう」
魔物「あ、あと今エレベーター故障中だから移動に階段使えよ」
格闘王「おう、色々ありがとうな」
魔物「おー、お前らいいやつらだし、今度一緒に飲みにいこうや」
勇者 (緩い…緩いよ…)
聖騎士「えーと、案内板によると魔王の居住地は地下7階みたいですね」
格闘王「うっし階段使うか」
勇者「これで少しは冒険感がでr…
賢者「その必要はないわ」
格闘王「お?」
魔業者「お?なんすかー今エレベーター故障中で使えないっすよぉ」
賢者「貸して」
カチャカチャカチャカチャ
魔業者「お?お?お?」
賢者「直ったわ」
魔業者「す、すげー!あんた何者?」
賢者「通りすがりの魔賢者よ」
魔業者「あんた美人だし、いつでもうちに来てくれ!歓迎するからさ」
賢者「ええ、考えとくわ」
聖騎士「さすが賢者さん、なんでも分かるんですね」
賢者「このくらい3日あれば誰でもできるようになるわ。さ、行きましょう」
勇者 (冒険ってなんですか?)
いよいよ次こそは決戦!!