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世界は終わりましたけど、一緒に歩いてくれませんか?  作者: 美咲星哉


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1/3

追憶

「元気ですか?」




⋯⋯⋯⋯⋯⋯




「前は見えますか?私の声は、聞こえてますか?」



⋯⋯⋯⋯⋯⋯




「喉は乾いてませんか?」




⋯⋯⋯⋯⋯⋯




「お腹は、空いてないですか?」




⋯⋯⋯⋯⋯⋯




「寒くないですか?」




⋯⋯⋯⋯⋯⋯




「私の手は、暖かいですか?」




⋯⋯⋯⋯⋯⋯




「苦しいですか?」




⋯⋯⋯⋯⋯⋯




「⋯疲れたんですね。」




⋯⋯⋯⋯⋯⋯


少女は、洞窟のような、バックヤードのような、先が見えない暗闇の中、赤黒い液体に染まり、形容しがたい悪臭に包まれて座っている。

壁にもたれて記憶をなぞるように上を向き、目を閉じる。

肉塊に右手をかざしながら、楽しそうに、少し憐れむようにそれ見つめる少女は、目を向けられないような環境とは裏腹に上機嫌に見えた。



⋯⋯⋯⋯⋯⋯


黒い肉塊は、モゾモゾと動き出す。

少女は、胎動を眺めるような神聖な面持ちでそれを見つめる。



「ふふふ、いつもあなたに迷惑かけっぱなしだった私が、今はあなたの子守りをしてるみたいです」


⋯⋯⋯⋯⋯⋯


「ゆっくりでいいですよ。ここには私しかいませんが、安全です。」


目を閉じた彼女の脳裏に、10年とも20年とも、昨日のたった1日だけにも思えるような記憶が浮かんでは沈み、膨らんでは溶ける。



「じゃあ、思い出話でもするとします。私とあなたと、あの子もあの子も、、みんなとの思い出です。」


⋯⋯⋯⋯⋯⋯




「さて、何から思い出しましょうかね」

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