視聴率テロを砕け! 限界突破! アイル、怒りのセブンティーン・スピリッツ
ウチ、アイル。
完全にキレた。
ウチは体内の魔力を一点に集中させ、拳に叩き込んだ。
怒りの感情が、新しい戦闘スタイルを呼び起こした。
そう、スマホに頼らないバトル魂。
張角は高笑いを続ける。
「小娘の戯言か! 『太平の結界』はな、お前の黒歴史配信の視聴率で強化されておるのだ! 物理攻撃など、通じぬ!」
石版「太平の御符」から禍々しい緑色の光が溢れ出し、張角を幾重にも包み込む。
視聴者数を示すカウンターは、今や億単位に達していた。
しかし、ウチの怒りはそんな数字では測れへん。
知るか!
何もかも弾けろ!
『セブンティーン・スピリッツっっ』!
17歳やないけど、ノリやな。
ウチの拳は、黄金のモザイクを纏いながら、結界めがけて叩きつけられた。
ドォォォォン!
「チリチリ……」というノイズの音と共に、金属が軋むような異様な音が響き、結界に激しくヒビが入る。
張角の自信に満ちた顔が、驚きで歪んだ。
「な、なんだと!? この力は……どこから……!?」
張角はまだ何か言おうとしていたが、ウチは聞く気がなかった。
ウチの怒りは、もう限界突破して次元を超えたんや!
結界が完全に崩れ落ちた隙を逃さず、ウチは張角との距離を一気に詰める。
「プライドを賭けた英雄たち、塩派の全てを代表して、この一撃、食らえ!」
ウチは、張角の顔面に向かって、渾身のエルボーを叩き込む!
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