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バター醤油 vs 塩! プライバシーを賭けた最終トウモロコシ戦争

 ウチ、アイル。

 ついに決戦の場、張角ちょうかくの陣営にたどり着いた。

 高台には、まがまが々しい石版“太平の御符”が鎮座ちんざし、その前で張角が椅子に座っている。彼の横には、まるで戦利品のように黄金のトウモロコシの山があった。


 張角はトウモロコシを一本ひっつかみ、ニヤニヤと笑いながらウチを見下ろす。


「ほう、来たか。全裸モザイクの女よ。これは美味いな、バター醤油味。フハハハハ!」


「人のプライバシー食って、何が美味いんじゃあああ!」


 ウチは、怒りの雄叫おたけびとともに、張角めがけて跳びかかった。


 トウモロコシの匂いが、戦場を支配する。


 張角の陣営には、黄色いバンダナを巻いた黄巾兵こうきんへいが幾重にも立ちはだかる。


「お前の黒歴史は、今、わしの魔力になっておる! この配信、永遠に止められんわ!」


 張角は、トウモロコシを両手に持ち、最後の嘲笑ちょうしょうを響かせる。


「トウモロコシは、バター醤油が一番じゃと! 覚えておけ!」


 その瞬間、ウチの脳内の理性がブチ切れた。


「うっさいわ! ウチのプレイスタイルはいたってノーマルやで! ……いや、そうやのうて! 塩が一番や!」


 ウチの名誉と、塩派の魂をかけた最終決戦が今、始まった。

 最後までお読みいただき、ありがとうございました!

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