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最終決戦なのに、二秒に一回ツッコめない! 裏切り者は「死んで償え」で、ポテチもおいてけぼり
ウチ、アイル。
前世の地球、西暦2201年にタイムリープした女。
崇高たる死滅王冠、ネヴァーベンド。
至高天界アルカナ・ヘブンの大御所や。
「まさか、全て罠だったのか……」
王冠を砕かれて、しどろもどろ。
ラスボスなのに余裕なさすぎるわ。
ネヴァーベンドの存在感を、ネコ娘のサラたちが完全に喰うてもた。
あの呂布の警告も、なんかしょぼく見えるわ。
次の瞬間、裏切り者のエリザベートが、血を流すイツキたちに大声で叫んだ。
「こ、これは敵を欺くための演技なのよ! 私を殺したら、ネヴァーベンドの罠に嵌まるわ! よく言うじゃない? 味方から欺けって!」
もう、かみかみやん!
せめてもうちょいマシな設定考えろや。
クリムゾン勇者ブリューゲルが、言い終わる前に斬り捨てた。
「もう、ねーよ。死んで償え」
最終決戦、えらいシリアスやな。
ポテチつまむの忘れてもうたわ。
結局、ウチだけおいてけぼり。
いや、こんなん、誰がツッコむねん!
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