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決戦だョ！　全員参戦―ポテチ片手に観戦中

　ウチ、アイル。

　卒業ライブのペンライトで、地球を応援しとる件。

　関西の魔王イツキは叫んだ。

「やることは一つや！　砲台を潰（つぶ）して、ネヴァーベンドに一発お見舞いや！」

　イツキらしいな。

　ちょっと笑ってもうたわ。

　前世の大阪で一緒に戦った時と、ほんま変わらへん。

　五人の勇者が、その伝説の力を解き放つ。

　ウチも負けへんで――ポテチの袋を勢いよく、ぶち破った。

　USV勇者ゼットメンは鋼の肉体を盾とし、咆哮（ほうこう）とともに神兵の群れへ突進する。

「ミーを止められると思ったか！　歯向かう奴はまとめて粉砕だ！」

　クリムゾン勇者ブリューゲルは血染めの剣を振り抜き、悪魔の塔から迸（ほとばし）る次元砲のエネルギー流を正確に切り裂く。

「時間は稼ぐ。この剣の力、奴らには測り知れぬもの！」

　アラビアン勇者スーパーバトラスは、幻獣の群れを空へ放つ。

　巨大なグリフォンやフェニックスが塔の防衛線をかく乱し、神兵たちの注意を引きつける。

「千夜一夜の夜明けだ！　力を示せ、我が眷属（けんぞく）よ！」

　KPO勇者イミョンゴルは、天を衝（つ）くほどの覇気（はき）を纏（まと）い、戦場全体に圧力をかける。

「この東洋の魂、お前たちに渡すものか！」

　完璧（かんぺき）な連携（れんけい）や。

　これ、配信で流したら――

　ブイチョーバーとして、地球の頂点に立てるんちゃうか。

　最後までお読みいただき、ありがとうございました！