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涙とマヨネーズ。将軍の覚悟は、いつも辛くて甘い
ウチ、アイル。
週7、鉄板焼きOKな女やで。
「ふわとろ戦隊コナレンジャー」、名前からして最高やん!
洛陽にも、こんな店があるんやなぁ。
オーダーが通った直後、突然孔明が入店して、関羽を叱り始めた。
「成都で待機命令を出したはず。関羽将軍、これいかほどに?」
うわぁ、最悪や。
飲み会の空気、一瞬で凍ったわ。
関羽は何も言わず、ねぎ焼きに一味をぶっかけた。
そして、答える。
「いかなる罰も甘んじて受ける所存」
ねぎ焼きはあっという間に、真っ赤な激辛料理に大変身。
「だが、軍規を破ってまで、洛陽にいるということは、理由があるのでは?」
孔明は、関羽がつまもうとしたねぎ焼きをさっと奪い取った。
おいおい、民を残して死ぬ気か、あんた……
「丞相と言えども、その件は……」
関羽は涙を流しながら、マヨネーズをかける。
辛さと甘さのせめぎ合い。
まさに赤壁の戦い、レッドクリフや。
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