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やだ……孔明、体操が激しすぎるんですけど!?
ウチ、アイル。
孔明と禁断のラインを突破した仲や。
ふあぁーあ。
なんか知らんけど、よく寝たわ。
そういえば、孔明とサシで呑んでからの記憶があらへん。
って……ここはどこやねん。
見慣れない天井、見慣れないベッド。
いや、それよりも強烈な視線を感じて、恐る恐る振り返った。
そこにいたのは、孔明。
彼は南蛮から輸入したらしい、謎のスカイツリー型オブジェを腰に装着し、完璧なポージングを決めていた。もちろん服は着ていない。
「お……お前……もしかして、やったんか?」
顔が真っ赤になるのを自覚しながら、震える声で問いかけると、孔明は扇子をパタパタさせながら、涼しい顔で答えた。
「ええ……この体操をすると、何もかも忘れられますよ」
ああ……
これは全部、夢なんや……
……そういうことにしとかな、頭おかしなるで。
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