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【ド派手な到着】宇宙の交通ルールと、超巨大・海鮮ミサイル船

 ウチ、アイル。

 ホンマに、どういうことやねん!

 転送光の渦に飲み込まれ、気がつけば、そこは宇宙のど真ん中やった。


「うわぁ……マジか!」


 ウチの眼前に広がるのは、星々が宝石のようにきらめく、果てしない闇。

 その中に、巨大な構造物が浮かび上がっとる。


『マスター! ここが、宇宙船団の停泊地 『スペース・ハルバルド』です!』


 ドクロスマホが興奮した電子音で叫んだ。


「停泊地……言うけど、これ、ホンマに船団か? デパートの屋上遊園地みたいやないか!」


 巨大なアヒルの形をした宇宙船が、隣のタコの宇宙船の触手を叩いとる。

 その向こうでは、イカの宇宙船が高速で回転しながら、星海を舞っとる。


 孔明龍と関羽も、ウチの隣に転送されてきた。


「なんや、あいつら。宇宙で遊んどるんか?」


 関羽が腕組みをして首を傾げた。


「いや、あれは『宇宙の交通ルール』を遵守しておる姿……」


『カッカッカッ! その認識は捨てなされ! あれらは、貴女の『自由の法則』とは対極にある、『宇宙の理』の権化ですぞ!』


 孔明龍が、額を押さえてため息をついた。


「なるほどな。ホンマに意味が分からへん」


 ウチは中華菜刀ちゅうかさいとうを肩に担ぎ、改めて眼前の船団を眺めた。

 そして、その中央に、ひときわ巨大で、異様な存在感を放つ船を見つけた。


 巨大な海老と蟹が合体した、超巨大な宇宙船やった。

 船体は鮮やかな赤色で宇宙空間に映え、巨大なハサミが不穏に開閉しとる。


「なんや、あれは……『スペース・キング・クラブ・ミサイル』か!」


 思わず、ウチの脳内に、どこかで聞いたことのあるネーミングが閃いた。

 中華菜刀の刃が、無意識にキラリと光る。


『マスター! あれこそが、この船団を統べる法則の管理者、『キャプテン・ハルバルド』の旗艦です!』


 ドクロスマホが、興奮してブルブル震えとる。


「よっしゃ、決まりやな!」


 ウチは満面の笑みを浮かべた。


「あのデカいハサミ、最高の食材やんけ! 食うたる!」


 一切の躊躇ちゅうちょなく、巨大な海鮮ミサイル船に向かって、宇宙空間をまっしぐらに滑空し始めたんや!


「待て! ゴッドミシェロン! あれは交渉対象である……!」


 孔明龍の悲痛な叫びが、星屑ほしくずの間に消えていった。


 関羽は天を仰ぎ、呟いた。


「やはり、我々は、この女の「宇宙一自由な飢餓きが」を甘く見ていたようだ……」


 宇宙の静寂を破り、「食」への飽くなき探求心が、今、新たな戦場へと飛び込んだ。

 最後までお読みいただき、ありがとうございました!

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