なんやて! 意味は分からへんけど、行くしかあらへん!
ウチ、アイル。
周囲の料理人たちは、自分の調理の常識が崩壊し、泡を吹いて倒れとる。
ギャリギャリギャリ……!
張飛の肉塊は、悲鳴のような不協和音を上げていた。
ウチは中華菜刀を亀裂に突き刺し、渾身の力を込めて一気に貫いた。
ドシュッ!!
黒い肉塊は火花と共に真っ二つに割れ、中から凝縮された光が、爆発的に噴き出した。
『マスター! これは張飛の『制御不能の傲慢』の裏に隠されていた『純粋な熱血』です! 復讐のスパイスとして、完璧を遥かに超えております!』
ドクロスマホが甲高い絶叫を上げる。
「食らうたる!」
ウチは、その光を、完成したばかりの『自由の法則』が煮えたぎる鍋――神威の器へ、一息に吸い込んだ。
ゴオオオオッ!
熱血が、四種の苦い感情と合流した瞬間、ウチの全身が黄金の麻辣オーラに包まれた。
「う、うめぇえええええええええええ!!!」
体も世界も、宇宙の法則も、すべて「自由」で満たされた感覚に襲われる。
刹那、『裏・龍門点心街』の空が、再び渦巻く転送光に染まった。
その中から、孔明龍の荘厳な頭と、関羽の堂々たる髭が、並んで姿を現した。
「お迎えにきたでござる」
関羽の声がジャングルの奥地から響くように聞こえた。
孔明龍の瞳が神秘的な紫に輝く。
『貴女がここで新たな法則を完成させたことで、宇宙の監視者たちがすでに動き出しております! 次の目的地へ急ぎなされ!』
ウチは顔色を変える。
最高の法則を手に入れたということは、その無秩序な力が、この世界の秩序を乱し始めた証拠や。
『次の目的地は、宇宙船団の停泊地です。貴女の『自由の法則』があれば、キャプテンを説得し、スペースバトルシップを手に入れることができるでしょう』
なんやて!
ますます意味が分からへんけど、行くしかあらへん。
最後までお読みいただき、ありがとうございました!




