鎖と炎! 制御不能な「怒り」を煮込む、ゴッドミシェロンの狩り
ウチ、アイル。
次の法則を求める、究極の狩人や。
天空竜宮城の門の奥、闇の中で、四体の敵がウチを囲んだ。
目の前の偽りの関羽は、青龍偃月刀を冷たく輝かせとる。
「役立たずと追放されたやと? なめんなよ」
ウチの全身の穴という穴から、「極限の麻辣オーラ」となって噴き出した。
「なぜ貴様は笑える?」
偽りの関羽が、冷たい声で問う。
「笑える? アホか。ウチは怒っとるんや!」
ウチは中華菜刀を構えた。
炎の刃が、闇を裂く。
「最高の火加減で、迎え撃つで!」
刹那、金色の甲冑騎士と、タトゥーのバーサーカーが同時に動いた。
騎士は、自らの剣を抜きながら、周囲を見渡す。
「な、なぜだ! 僕の『神聖結界』が発動しない! この世界、法則の流れが腐敗している!」
バーサーカーは鎖を振り回し、叫んだ。
「ちくしょう! 覚醒スキル『狂戦士の咆哮』が、ただの咳にしかならねえ! クソッたれ!」
「フン。ごちゃごちゃ言うとる場合か! 獲物は、鮮度が命や。一番脆いもんから、いただくで!」
ドクロスマホの説明通りや。
こいつら、「役立たず」という法則で具現化されとる。
自分たちの能力が使えないことに動揺しとる隙が、ウチのチャンスや!
ウチはバーサーカーの鎖を飛び越え、騎士の甲冑の脇腹に、中華菜刀を深々と叩き込んだ。
ザシュッ!
「ぐあぁっ!」
法則の急所を突かれた騎士からは、生々しい悲鳴が上がった。
その瞬間、装甲は霧散し、中から「純粋な後悔」の光が溢れ出した。
『マスター! それが『幻の食材』の正体です! 騎士は、使いこなせなかったスキルへの「後悔」が秘伝の味です!』
ドクロスマホが興奮で点滅する。
「食らうたる!」
ウチは中華菜刀でその光を掻き集め、一息に吸い込んだ。
ゴオオオオッ!
ウチの体内で麻辣熱が爆発寸前にまで高まった。
でも、この程度では、鍋は満たされへん。
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