【皮肉なガチャ排出】 役立たずの残骸と自由の査定
ウチ、アイル。
ガチャで排出された三体は、敵やった。
天空竜宮城の門をくぐり、ウチは巨大な闇の中に立っとる。
空気が生臭い鉄の匂いを帯びて、胃の奥底に鉛のように沈み込んだ。
背後には、孔明龍とペガサスが待機しとる気配がある。
「――さあ、かかってこいや、前菜」
目の前に並ぶのは、偽りの関羽と、「異世界転生パーティーの残骸」と称された三体の英雄たち。
とてつもない違和感があるんやけど、聞いた方がええよな。
「味方をガチャで排出したんとちゃうんか?」
ドクロスマホの顎がギアの空回り音を響かせ、激しくガタガタと鳴る。
『フフフ! マスター、誤解なきよう! この『究極の英雄たち』とは、貴女の料理魂が乗り越えるべき『最高に皮肉な課題』のことですよ!』
マジでビビるわ。
くっそ!
どさくさに紛れて、ドクロスマホを中古市場で売り飛ばしたろか!
怒りを抑えつつ、ウチは敵を査定する。
「関羽、騎士、バーサーカー、死神少女。豪華には見えるけど、どことなく“役立たず”の臭いがプンプンしとるで」
ドクロスマホが赤く点滅し、不敵に笑う。
『かっかっかっ! マスターの飢えが具現化した、最高に皮肉な「幻の食材」です! 奴らを食らうことで、貴女の空っぽの鍋は、次なる法則への踏み台を得るでしょう!』
「上等や! ウチの鍋は、選り好みせん! この役立たずども、まとめて自由のための出汁にしたるわ!」
足元から、「早く食わせろ」と石畳が飢えた獣のように唸り始めた。
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