表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

133/149

火を吹く料理の魔神、爆誕!

 ウチ、アイル。

 ライブ会場入り。

 魔導馬車が轟音ばくおんを上げて停止したのは、蜀の都・成都の城門前やった。


「ヒャッハー! 着いたぜ、料理人! ここがライブ会場 (バトルステージ)か!」


 張飛が馬車の屋根を突き破り、蛇矛を空に突き立てて咆哮ほうこうする。


 城門をくぐると、南中の瘴気しょうきよりも遥かに濃密で、全身の毛穴をえぐるような刺激的な熱気に包まれた。


「うわぁ……なんやこの匂い! 山椒さんしょうしびれるマーと、唐辛子の灼熱しゃくねつラーが、空気そのものに溶け込んどる!」


 ウチの鼻は、その瞬間、最高の警報を鳴らした。

 辺りには、真っ赤なスープの火鍋屋や、香辛料が積み上がった屋台がひしめき合っとる。


「さすがは天府てんぷの国、美食の都でござる。この街の熱気と刺激が、食材と料理人の魂をさらに高める」


 関羽は団扇うちわで顔をおおいながらも、その瞳は街の喧騒けんそうを静かに観察している。


 ウチは立ち止まられへん。

 この街の熱量が、昨日虹龍から受けた「純粋なことわり」の衝動しょうどうを増幅させる。


「よし! この麻辣地獄で、ウチのミシェロンシェフとしての覚悟を、火を吹く料理の魔神となって証明したる!」

 最後までお読みいただき、ありがとうございました!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ