表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

132/148

毒と愛、その先へ。 ~虹龍が教えてくれた、ミシェロンシェフ進化の条件~

 ウチ、アイル。

 ビビッときた女。

 虹龍は巨大な翼を広げ、 地上の存在を一瞥いちべつすることもなく、瞬く間に天へと飛び去っていった。


 張飛は、獲物を取り逃がしたことに気づかず、うつろな表情で空を見上げている。


 関羽はすぐに馬車を停止させ、団扇うちわでパタパタと張飛の顔を叩いた。


「貴様のハイテンションゲージが臨界点を超えて宇宙に飛んでいったでござる!」


「ち、ちげーよ! 今、最高の悟りを開いたところだ!」


 ウチは、顔を真っ赤にして興奮のあまり、ラボの調理台へ飛び込んだ。


 わかった!

 神の肉は、最高のスパイスと一体なんや!


 ウチのレシピには、毒と愛だけではダメや。

 神肉の持つ純粋な創造の理を、スパイスとして加えなアカン。


 神罰のエキスを収めたビンを強く握りしめ、新たな決意を固めた。


「虹龍の肉をゲットする前に、さっきの蒸気と同じ純度のエキスを、もう一度抽出したる!」


 張飛はすぐにいつものハイテンションに戻り、蛇矛を振り回して叫んだ。


「ヒャッハー! 次のライブ会場、成都に着いたら、まず虹龍をブッ倒す準備だ! 料理人、最高のレシピ、期待してるぜ!」


「上等や! ウチの究極の進化、とくと味わってみい!」


 馬車は再びうなりを上げ、ライバルKとの決戦の舞台、蜀の都・成都を目指して、北へと加速するのだった。

 最後までお読みいただき、ありがとうございました!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ