カリカリ棒はテストやった!? ~孔明様、創世神リルヴァナが気に食わんらしい~
ウチ、アイル。
神殺しの片棒を担ぐ女。
衝撃。
孔明の宝物殿―――この場所が、絶対の「隠蔽領域」らしい。
関羽が口を開いた。
「アイルが店に寝泊まりしているのは、孔明様が調べておった。わざと爆破したのでおじゃる。瓦版への根回しも早かったであろう?」
「……まさか、犯人はアンタらやったんか!」
琥珀でハイの張飛が、妙に理知的な声で種を明かす。
「孔明は、以前の創世神の使徒だろ? 今のアイツが気に食わないんだ。俺もいけ好かない」
おいおい、神殺しのターゲットはリルヴァナか?
いやいやいやいや、ウチも正直苦手やけど、借りがあるんやで?
一生タダ働きするぐらいの。
「リルヴァナは、この動きに気づいとるんちゃうか?」
関羽がにやりと笑った。
「別件で黄金郷が揉めているでござる。今がチャンス、チャンス、チャンスなんじゃよ」
なんで三回も言うねん。
やる気満々やな。
ひと任せなのは引っかかるけど。
張飛がぱちんと手を叩く。
その動きには、暴走する前の冷静な将軍の面影があった。
「おまえが渡した『カリカリ棒』を、あのリルヴァナが疑わずに食べた"事実"。それが全てだ」
ウチは息を飲んだ。
そんなジャンクフード錬金術の産物まで、全て計画の内やったんか!
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