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【極秘通信】爆死した姫の潜入捜査は、セーラー服がないせいで暗礁に乗り上げる
ウチ、アイル。
公式に存在しないヒロイン。
変装してコソコソしていると、孔明から暗号魔法通信が入った。
スマホのドクロが立体化して、喋り出す。
いきなりやな。
さすがにビビるわ。
「爆破の犯人は特定できていません。アプリで姿を変えなさい」
それはええ手。
「犯人捜したいんやけど?」
「いいでしょう。宮廷に入りなさい」
「話はそれからやな?」
「ええ、これからは連絡を取りません」
「気づかれたら、元も子もあらへんからな」
通信が途絶える。
ウチはドクロに聞いた。
「前世の姿に戻りたいんやけど」
「カッカッカッカッ」
急に笑い出した。
キモイ。
瞳が光ると、ウチは大阪時代に戻った。
しもた。
セーラー服がないんや。
子龍に頼まなあかんのか?
最後までお読みいただき、ありがとうございました!
ep.1に挿絵を追加しておりますので、ぜひご覧ください!




