役立たずと追放されたけど、転生を繰り返した私は神の加護を全て授かった ～幼馴染パーティー？ もう知らない、最強の道を行く～

世界を滅ぼした女がもらう住居は、もちろん爆弾付きの粗末な離れ家

　ウチ、アイル。

　寝床は、お店の屋根裏や。

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　建国式は無事に終わり、蜀（しょく）の名前が世界に轟（とどろ）いた。

　以前と違う気がする。

「アイルが世界を滅ぼしたからですよ」

　孔明はちょびヒゲをクルクルしながら、なんか威厳（いげん）アリげに整えてる。

　玄徳は皇帝に即位して、ウチを皇族扱いするらしい。

　こないだの居酒屋の話やで？

　張飛は酒樽（さけだる）抱えてグイグイ飲むし、関羽はミラクル聖少女・ゆかりんのコスプレや。

　子龍はコンパニオン師団を従えて、宮廷のお偉いさんはおエロいさんに変身してた。

　馬超と黄忠は漫才コンビ組んでるし、笑ってるのは玄徳だけ。

　完全に地獄。

　蜀の都・成都には、高位皇族が住むセレブ区画がある。

　宮廷内の陰謀（いんぼう）で、ウチは離れた小屋に住むことになった。

　メイドもおらんし、しゃーないから店の屋根裏にこっそり住んでたら――

　その小屋、爆発したらしい。

　変装して瓦新聞を読んだら、ウチは死んだことになってた。

　ウケる。

　ふぅ……平和って、こういう意味なんか？

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　最後までお読みいただき、ありがとうございました！