第17話:いざ朝廷で暗躍せよ
朝廷でやることなくなった俺だが、董卓と呂布に会わないといけない(今会わないと彼らが死んでしまう)ので長安にずっと留まっている。暫くは宮殿の客室に泊めてくれるようで、朝廷のシステムは意外と良心的だった。馬雲騄に交渉してもらって良かったよ()
でも確か史実だと董卓が長安に来るの1年後なんだよな。てか長安にこんなに早く着くとは思わなかったよ。もっと時間かかるもんかと思ってたわ。
「なぁ布岳。俺は少なくともあと1年長安にいるつもりだから都での諜報活動を拡大をしてみないか?」
「そうですね。1年も時間があれば様々な縁を繋ぐことが出来ましょう」
「あぁ、次いでに反董卓連合軍の曹操と今はまだ無名の男だろう、劉備という奴に伝言をしてもらえると有り難い」
「劉備、ですか。誰だか知りませんが声を掛ければいいんですね」
「あぁ、そうだな……内容は『3匹の龍が天下を呑まんとし、一匹の象、3匹の龍を選定せんとす。今自らが3匹の龍の一匹だとするならば残りの二匹は何処に逢えん。』で」
「巫山戯てますね?」
「あ、バレた? まぁいいよ、それ持ってって」
「……御意」
いつものように姿を消す布岳さん。いつの間にか自分の部屋とかに居そうで怖いな()
さぁ、ここから一年、やることはいっぱいある。先ずは蔡邕さんの所に行って人脈作りをしなければ。
こうして蔡邕の下に向かった俺だったが……。
「兀突骨殿。娘を貰ってはくれぬか?」
ゴホッゴホッ。急にとんでもない話を切り出されたのである。折角入れてくれたお茶が床に溢れちゃったじゃん。勿体無い。
「……今なんと?」
「いや、だから娘を貰ってくれないかと言ったんだが、ダメか?」
き、急に何言ってるんだこの爺さんは。ここでもう一人妻を娶ろうとしたらウチの正妻(仮)が殺しにくるぞ!?
「な、何言ってるんですか。蔡邕殿も冗談が御上手ですねぇ」
「実は最近、都の情勢もきな臭くてな。もしかすると大乱でも起こるかもしれないのだ。少なくともそれに娘だけは巻き込みたく無い。兀突骨殿が良ければなのだが、娘を娶って一緒に都を離れてくれないか?兀突骨殿の性格も別に悪くは無いようだし、私としては兀突骨殿を信頼しているぞ」
「いやいや、私は妻帯者ですよ?」
「ん? 妻を二人娶って何がいけないんだ?」
いやいやいや、ダメでしょ! 何がいけないって何もかもいけないよ! 話通じないんだけど!
「しかし私の妻の意見も聞きませんと……」
「あぁ、馬雲騄殿か?彼女はいいって言ってたぞ?」
「えぇっ!?」
手回し早えなこの爺さん。
「す、少し帰って馬雲騄と話してもいいですか?」
「そう言うと思って奥に馬雲騄殿をお招きしておきましたぞ。どうぞ奥でゆっくり相談して下さい」
だから手回し早えんだよこの爺さん!
この時代は、一夫多妻制が当たり前です。
何処かで触れている気がしますが、馬騰も蔡邕も、都や地方の争乱に巻き込まれないようにする為に、兀突骨に娘を嫁がせて争いから遠ざけようとしています。話してみると常識人だし、むしろ知識も十二分にある南蛮人ですからね、兀突骨。南蛮に帰るのなら朝廷とかの争乱に巻き込まれることは無いでしょうし、加えて劉焉との繋がりがあるなら益州でマトモな暮らしも出来ます。星5とは行きませんが、そこそこ許容範囲の優良物件なんですよ。
まぁ、実際に争いから遠のくかは別ですけどね。
ブックマーク、☆ポイント、感想での応援ありがとうございます。




