第14話:そして朝になった
翌朝。昨夜よく眠れなかった俺は近くにある崖の上に来ていた。え? どうだったかって? 昨晩はごちそうさまでしたって何言わせんだ馬鹿ッ!
「兀突骨様。初夜はいかがでしたか?」
「うわっ!」
「どうしました? 何か居りましたか?」
景色を眺めてたら急に背後から布岳さんが現れた。お前だよと叫びたいのを必死に堪える。心臓に悪い。
「いや、驚いただけだ。それで何か?」
「初夜は……」
「いくら聞いても俺は何も言わないぞ?」
「あんなに声が外まで響いていたのに?」
「うるさいな!」
余計なお世話だ!
「それでは次からはもう少し声を抑えた方がいいかと」
「だからもういいって。それで?何か報告することがあるんだろう?」
「えぇ、よくお分かりで」
そう、布岳さんがこうやって声をかけてくる時は決まって何か伝えたいことがある時だ。
「前々より進めていたあの件、準備も完了し中々の収穫が見込めるかと」
「あの件」とは勿論サトウキビのことである。他国では一応伏せるように伝えてある。
「そうか、鉱床の件はどうなっている?」
「はっ、装飾品は現在巴蜀より人を募って生産を始めています。また、銅につきましては兀突骨様の指示の通りに進めております」
「ならいい。装備への補填が終わり次第貨幣鋳造に取り掛かるように」
俺の指示がどんなのかって? それは烏戈国に戻ってからのお楽しみだよ。
「御意」
煙を撒いていなくなる布岳さん。なんかスゲェ。
「どうかしましたか?兀突骨様」
いつの間にか馬雲騄が側まで来ていた。え? 呼び捨てだって? うるせぇな!
「あぁ、馬雲騄か。ちょっと昨夜のことを思い出しちゃって」
「もう、何を言うんですか! 兀突骨様は!」
「ちょっ、痛いって、蹴るのやめてって」
「もう!知りません!」
「ごめんて」
え? イチャつくな? ナニイッテルカワカリマセーン。
「そう言えば馬雲騄、義兄上は今どこに?」
「兄ですか? 兄は確か昨日荷物を纏めるとか言ってたような……」
「おぅい!」
噂をすれば影である。向こうから馬超が馬に乗って来たのが見えた。
「お前が新しく出来た義弟殿か? これからよろしくな!」
「義兄上、こちらこそよろしくお願いします」
「あぁ、そういう堅っ苦しいのは無しだ。俺は馬超だ。今日からお前の下について戦うことになった。そこでなんだが、次いでに部下の馬岱と龐徳も連れてきたいんだがいいか?」
……は?
「えっと……龐徳殿と馬岱殿も付いてくる、と?」
唐突に馬超から話を聞かされた俺は思いっきり聞き返していた。馬超だと言うことで一応鑑定もしておく。
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PN:馬超(13) LV:21
種族:北方民族
称号:無し
HP(体力):50
STM (スタミナ):45
STR(筋力):85
DEX(器用):25
AGI(敏捷):85
TEC(技量):25
VIT(耐久力):75(325)
LUC(幸運):15
特殊スキル:無し
スキル:鉄蹄EX、突撃EX、急襲、不屈、騎兵応用2種中1種(捨て身)、歩兵応用4種中2種(激戦、突進)、弓兵基本1種(回避)、方士基本1種(正気)、方士訓練5種中1種(疾風)
装備
左右:錦双轟雷
頭:獅子金具鳳型兜
胴:白銀の鎧
腰:豹柄のベルト
足:白銀の佩楯
アクセサリー:無し
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めっちゃ豪華そうな装備である。というか若いなぁ! 13歳? WEBウィンドウを駆使して調べてみると蜀の五虎大将の中で一番若いのが馬超であるらしい。一番長生きしたのは趙雲であるだけに意外である。それと義兄様、なんかスキルに疾風とかいうのあるけど貰っておくね(白目)
「あぁ、龐徳を連れて行こうと思って交渉してたんだが、どこで聞きつけたのか馬岱がやって来てなぁ。僕も連れて行けって聞かないんだ」
馬岱とは馬超の従弟である。この時代だと……たったの6歳!? 部下でもなんでも無いだろ! 子守りか!
「龐徳殿は付いてくることで合意したのですか?」
「馬岱も行くなら付いて行こうっつってたぞ?」
「マジですか……。分かりました、お二人も連れていきましょう」
「おお、ありがとう義弟殿、どうぞこれからよろしく頼む」
「こちらこそよろしくお願いします」
こうして新しい部下(?)が増えて、俺は都に向かうことになった。
R-18作品ではないので…。
あと、ちょっと別の話なのですが、何分私の操作が不得手でして、13話でのコメントを一通削除してしまうというとんでもない大事故が発生しました…。自分の返信を編集しようと思っていたら、「返信を削除する」ではなく「コメントを削除する」を押してしまったようです…。詳細は活動報告として載させて頂きます。態々感想を下さった方、本当に、本当に申し訳ございません…。
追伸:字呼びにするか検討しています。
いつも、ブックマーク、☆ポイント、感想での応援、本当にありがとうございます。




