男の娘が異世界に可愛い幼女サポーターとして召喚されてしまいました。

勇者

この剣を抜くのは、何時ぶりだろうか。本当に何もかもが懐かしい思い出。いや、今はこんなことを考えるのはやめよう。先に目の前の敵を殲滅するべきだ。力任せに腕を振るう。ズシャリと、いやな感覚が右手を伝う。脳が痺れるのがわかる。それでもなお、剣を振るい続ける。それが、あいつらへの唯一の手向けになるのだろうから。一体、また一体と目の前の敵を引き裂いていく。今度こそ何があろうと守り抜く。例え、何を犠牲にしてでも。