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仮題 いつの日か  作者: 彼方
3/4

3話

バッドエンドに出来たらいいな

3部構成にできたらいいけど、とりあえず三日坊主なので完結までは行きたい。

自分の思った通りではなくとも!

うるさい騒音の中を出る、ゲームセンターから出て駅の方へ歩き出す。

そういえば、あそこらへんで彼女を見かけたんだっけ。

気になって彼女が曲がって言った道に入る。

暗く薄ら寒い道が続いている、この先に何の用だったのか、何があるのか、臆病で警戒心の強くふてぶてしい動物を殺すように、道を進んで行く。

不気味な通り風が吹く。

さらに奥に行くと道が二手に別れていた。

なんとなく左へ入る。行き止まりのようだ。

振り返って戻ろうとした時、”それ”が見えた。

(なんで?どうして?いや、あるはずがない)

頭が拒絶する。思考より感覚が否定する。

それでも、あるはずのない死んだしたいがそこにあった。

腹部に深々と痛々しく刺さる包丁が何本も刺さっていた。

赤く広がる血が靴先まで大きくなる。

(違う違う違う違う。これは、こんな、そんな、違う、だから、僕は、違う!)

そこで辛うじて繋ぎ止めていたものが千切れた。


目を開けると見知らぬ人が立っていた。

いつからか消え去った過去が、僕の知らない過去が、いまの僕を攻め立てる。

(知らない知らない知らない、ふざけんな!)

ギュッと目を瞑る、瞑る、瞑る。


また、目の前の光景が変わる。

どこかの座敷だろうか?

僕はそこで正座をしていた。

やがて、僕と同じくらいの女の子が入ってくる。

正面に座り口を開く。だが、開かれた口がらは言葉がなかった。

何を言っているのかはわからない、なんとか口の動きで読みたった言葉は、鬼、つな、とめる、ふう。

なんのことかさっぱりわかんない、それでもここは夢にみる神社とそれほど遠くないと思った。

それから鎖で繋がれる。僕は必死に抵抗するが手も足も鎖に繋がれる。

何かが引き剥がされる。

痛みは感じないのに痛いと思う。

喪失感と虚無感が入ってくる、生まれ出てくる。

だめだ、嫌だ、違う、やめろ、クソ、呪ってやる!


「っ!」

ベットから勢いよく起き上がる。

(嫌な夢だ、できれば二度と見たくない)

部屋から出て水を飲みに出る。

(いつ、家に帰ってきたんだっけ?)

水を飲み終え、昨日の最後の記憶を思い出す。

嫌な汗が吹き出る。

昨日のありえない光景を思い出し、トイレへ駆け込む。

ありえない光景と夢の剥がされる感覚を頭の中でリピートされながら、今まで堰き止めていた嫌な衝動を吐き出した。

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