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ラジオ大賞  作者: ふりまじん
投げ銭大将
74/111

妖精少女

ああ…うれしい(=⌒ー⌒=)

私は気分良く棚の上の段に並ぶ古いアルバムを取り出しながら思った。

私の学生時代、アルバムもまだ……って、まさか、今の子供ってフォトアルバムを知らないなんて言わないわよね( ; ゜Д゜)


私は取り出したアルバムを手に、

アルバム=写真整理本(アルバム)が当たり前の自分の意識を疑う。


アルバム=音楽CDが、今の子供の意識なのだろうか?否、ネット配信の時代、音楽CDすら、過去の話なのかもしれない((((;゜Д゜)))


はぁ…


まあ、それはともかく、アルバムを開く。

私の学生時代、フォト アルバムも随分様変わりをする。

赤ちゃんの私が収録されているアルバムは、なんとも丈夫な作りで、表紙からして立派なスケッチブック位の大きさがあって、場所をとるものだ。


でも、学生時代頃になると、フォト アルバムも紙製のA4サイズ位のリーズナブルなものがはやった。

アルバムは紙の薄いもので、それを5冊、厚手のケースに入れられて売っていた。


この頃、結構高かった写真の現像が、使い捨てカメラ1個で、現像代と写真が合わせて千円位までさがり、沢山写真が写せるようになったのだ…


(///∇///)だ…って、写真の説明を考えるだけで、こんなに恥ずかしくなる時代が来るなんて(>_<)

年を感じるわっ。


私は、子供時代にからかったオジサンやオバサンを思い出して赤面する。

『昭和』をディすった私は、『令和』で仕返しされるとは…

天に唾を吐くもんじゃないわね(-_-;)


少し反省する。

反省しながらも懐かしい時代に目を細める。


沢山の写真の入ったビニール部分には、その年の流行りや技術が満載のシール写真が張られている。

あからさまに証明写真のようなシールから、

ビックリするほど美しく写る、雑誌の表紙のような凝ったものまで、本当に良く撮ったとあきれるほど張ってある。


「不細工…」

中学時代の私の笑顔の肌の眩しさについ、目を細めて呟いてしまう。

そして、不細工な私の横で永遠の甘い笑顔を投げ掛ける中学時代の奈津子がいた。


はぁ……(*''*)


奈津子(こい)に恋した時代に気持ちが戻り、ため息が飛び出す。


サラサラのショートヘアーに小麦色の肌。

少し太めの形の良い眉が、上向きに伸び、当時の凛々しい女性の雰囲気を醸していた。


思わず右手が右のほほにかかる。

胸が当時を思い出してドキドキする。

ユーミンの曲が聴きたくなる。


スマホを開いて90年代のプレリストを再生する。

が、いきなり始まったのは、安室ちゃんの曲で、その曲に合わせるように、キャミソールドレスに厚底ブーツの絢子(あやこ)を見つけて笑ってしまう。


ダメ。


私は気持ちを切り替えて、カラーペンの『極秘』の文字が痛々しい一冊を手にした。

一冊まるごと奈津子の写真集…


何してるんだか。


昔の自分に突っ込みを入れながら、私はそれでも、浮かれながら開いて行く。

少し色褪せた写真の笑顔を見つめながら、ノートにヒロインの妖精をイメージして、思いつく言葉を並べて行く。

キュート、軽やか、運動神経バツグン。

優しい、きっぷがいい、寂しがりやで、強がり。

喧嘩好き、行動的、負けず嫌い、

一人で解決しようとする。


書きながら、中学時代の奈津子が胸によみがえる。

このイメージでヒロインを作る。


妖精は、アイルランドの伝説を芯に、ヒロインの少女はラナンシーにする。

基本、日本もアイルランドも異界の生物は不気味で怖い。

80年代辺りから、アニメや映画に取り上げられ、より可愛らしく親しみやすいモノに変わって行く。


ラナンシーも、クリエーターに想像力を与え、代わりに生気を食らう魔物なのだが、私の話では、逆になる。


ジローに話を作れるスキルもやる気もないので、

話のネタを貰い、食べ物をジローに供給する…

逆バージョンだ。


まあ、やってる事が同じの方が、考えなくていいからこれで話を作ってみようと思う。


中学時代の奈津子をイメージしたから、ラナンシーも中学生くらいの姿になる。

服装は、露出は少な目にする。

私の作品がイラストになる日はまず来ないとは思うけれど、露出の多い最近の妖精キャラの服装を私はヒロインにさせたくは無いからだ。


ほぼ、絵で売り上げが決まると言われるラノベの世界で、これは愚かな決断なんだと思う。


書籍化を狙うなら。


しかし、私は、名実ともに、そんなものに関係ないランク外の物書き…

web小説家の言うところの『底辺作家』なので気にしない。


むしろ、二万円を…初めの目標は500円なので、

セクシーな絵や物語は少し苦手、と言う人に向かって地味に商売をしようと思う。

流行りにのらない分、供給が少ないから、一度ついた客は、多少の誤字や問題では逃げないし、完読率は上がるはずだ。

アクセスだけを考えるなら、大筋を捕まえて丁寧に書いて行けば、100話書けば100アクセスを一人で稼いでくれる。

つまり、一円なら、わずか5人、完読してくれる人を見つけて100話の物語を作れば良い訳だ。


しかし、これは、釣りで言うところの大物一本釣りをしようしているわけだから、そんな都合の良い読者の生息域と行動時間、好みの物語(えさ)を押さえるまでが大変だと思う。


旦那の釣りの話を思い出しながら、夫婦で似たようなことを全く違う土俵で考えている事に気がついて笑った。


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