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ラジオ大賞  作者: ふりまじん
投げ銭大将
73/111

ジローの品格

4話の題名からモテモテの文字を消す。

消しながら反省する。

ジローは、女性は苦手だし、モテモテなんて望んでない。

それを望んだのは、アクセス数が欲しかった私だ。 ここで、よく web小説の主人公が嫌われる原因の一つを理解した。

web小説のファンタジーでは、主人公が複数の女性に愛される。

これをハーレム展開と呼ぶらしいのだが、

確かに、web小説を読みなれていないと、たまに嫌悪感のある主人公の話に出会うことがある。

エロにゆるく、恋愛については誠実ではない。


田舎に幼馴染みの恋人がいても、旅をして他の女に発情する。


女性としては、あらすじだけでモヤッとする設定に出くわすと、初めの頃は嫌悪感が走っていたけれど、

やれ書籍化したとか、アニメ化したとかニュースを見るうちに、この世界ではそれが当たり前で、私の考えが古いのでは無いかと自問したりした。

ネットの話上手な人のレビューや解説を見ているうちに、なんだか、こういう人に批判されるくらいが良い作品のような認識になっていた気がする(-"-;)


実際、そう言った考察やレビューは、批判的なものの方が面白く、閲覧数もあった気がする。

そのうち、ゲームの内容を話している感じだから、恋人が複数いても平気なのか?とか、肯定的な考えを頑張って作ろうとしていた気がする。


でも、多分、それは考え違いだった。

これは、投稿してみて分かったのだけれど、一人でノートに向かう小説と違い、web小説は、作成過程に読者がいて、評価が貰えたりするので、気持ちが暴走してしまうのだ。


読者にうけたい。


この気持ちが、主人公を見る目を霞ませる。

私は、ジローの気持ちを考えずに、美少女エルフとモテモテにはまった。


よく考えれば、エルフなんて、妖怪「垢なめ」よりも馴染みがない。

なんか、ネットで見た文字を書いただけだ。


それに、雄二郎は、女の子を見るのは好きだけれど、女の子の容姿に優劣をつけたりしない。


40人以上もいるような、ご当地アイドルの名前を担任教師並みによく知っているけれど、やはり、容姿の優劣について話してきたりしなかった。


勿論、推しの娘はいたみたいだけれど、

メロンジュースが好きだとか、絶対音感があるとか、そんな話題しか聞いたことがない。


私は、女性の前だから、遠慮しているのかと勝手に判断していたけれど、

本当に、雄二郎にとって、女の子はみんな可愛い存在だったのかもしれない。

だから、投票権や握手券は、気にすることなく捨ててしまえたのだろう。


そう思うと、自分が随分とゲスイ人間に感じて恥ずかしくなってきた。


いつからだろう?男の人の純情を信じなくなったのは……


男の純情だってさ……(///∇///)


なんか、甘酸っぱい恥ずかしさが込み上げながら、

この恥ずかしさこそ、ライトノベルの良さではないかと、思ったりする。


ジローの品格


これを見失わずに完結すること。

これはアクセス数より大切な事だと強く反省する。

仮に、身バレしたとしても、雄二郎が恥ずかしくない人物に主人公を仕上げなければ。


ジローのプライドは売らない。


ふと、格好いい台詞が頭に浮かび、予想アクセス50、推定50円の私の実力を思って苦笑した。


50円じゃ……ぺらぺらの雄二郎のプライドとは言え、安すぎるわね(-_-;)


私は、タンスの上の母の一円貯金の瓶を見てため息が出る。


あの瓶貯金ですら、500円以上あるはずだ。


あの瓶の一円玉よりは稼ぎたい。


設定ノートに溢れる文字に、私はそう強く思った。


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