表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ラジオ大賞  作者: ふりまじん
投げ銭大将
71/111

モテ考

モテるってなんだろう(-_-;)


夏の昼前に洗濯物を干しながら考える。

まさか、子供も大きくなってから、こんな馬鹿げたことを真剣に考えることになるなんて、人生、一寸先はまさに闇だ。


私は、男性にモテた事はない。

高卒で旦那と知り合い結婚したので、他の男性と付き合った事はないし、そんな恋愛を意識するようなボーイフレンドもいない。


勿論、ボーイフレンドはいる。雄二郎だって、ボーイと言うにはおっさんであるが、男友達(ボーイフレンド)には違いない。

他にも、町会長さんや、区長さん、パン屋の浜ちゃん、綾子の旦那も友人だ。

けれど、誰ともそんな浮かれた気持ちにはならなかった。

だから、モテると言う事を具体的に物語で表現するとなると、とても困る。


まあ、私が主人公ではないし、雄二郎の理想を描くと言うテがあるが、この辺りもよくわからない(-"-;)


私も変わり者だが、

雄二郎も、恋愛に関しては変わっていると思う。


雄二郎とは長い付き合いだけど、理想の女性はわからない。

ただ、映画は、強いセクシー姉さんが銃をブッ放つ系が好きだと言うことだけだ。

が、ファンタジーには似合わないヒロインに、私は困惑する。


雄二郎は少女も好きだ。 複合施設のイートインで、親と食事をする少女を楽しそうに見つめているときがある。

けれど、彼が好きなのは、両親にちやほやされて、美味しいものを食べて幸せそうな少女を遠くで見ることで近づくのは苦手だ。

昔、幼女をターゲットにした犯罪が頻発し、

冗談で「てをだすなよ。」と、からかわれたり

深夜にダイエットのために自転車をこいでいて、小学校の前で警察に職務質問をされたりして、幼女と聞くと過敏に反応してしまう。


「仕方ないだろ?うちから広い道に出るには、小学校を行くしかないんだから。」

雄二郎は不機嫌そうにボヤいた。

太って痛風をぶり返した雄二郎は、痩せることにしたのだが、100キロ近い巨体でママチャリを漕いでいるところを近所の人に見られたくない一心で、人気のない夜に、頭にライトを着けて農道を走っていた。

彼にとっては、切実な動機なのだが、目撃者には不審者にしか見えなかったのだろう。

パトロールの強化をしていたお巡りさんに呼び止められたのかもしれない。

「別に、悪いことなんてしてないから、堂々と質問に答えたよ。」

と、口を尖らせて怒る雄二郎を見ながら、


「ダイエットのためです。昼間は人に見られるから恥ずかしいし、車も来ないから、ゆっくり、自分のペースで走れるから、夜に乗ってます。」

なんて、言われたお巡りさんを思うと、なんだか笑ってしまう。


そんなこんなで、雄二郎は、幼女・少女を見るのは好きだが近づかれると緊張するのだ。

よく、女は面倒くさい。と、ボヤく雄二郎だが、

確かに、こう、あらぬ疑いをかけられたり、

色々と冷やかされたりしたら、面倒くさくなるのかもしれない。


で、こんな男の、モテモテ願望って…一体。


私には、そば粉のパウンドケーキや焼き肉を持って微笑むパン屋や焼肉屋の女性しか浮かばない。

が、それでは雄二郎が嬉しくても、読者はちっとも嬉しくないだろう。


モテるって…一体


爽やかな夏の青空に問いかける。

が、夏の青空が答えをくれるわけもなく、昼近くは暑くなるので、私は洗濯物を干し終わるとサッサと家の中に戻った。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ