のど自慢
暗い気持ちを持ち上げるように曲をかけた。
再生されたのは、卒業ソングで、80年代アイドルの可愛らしい歌声に、90年代の幸せな少女の私をみた。
90年代全般は、日本は景気も良かったし、家族や親戚も沢山いた。
カラオケも流行って…多分、この辺りでレーザーディスクから配信に変わるんだと思う。
レーザーディスク…解説しないと子供たちはわからないかしら?
思い出を飾る小道具に、時の過ぎ去る早さを感じる。
俺、なにかやりましたか?
追放
もう遅い
『なろう系』人気のワードが取り込まれているのに、なんか、違う気がする(-"-;)
なんだろう?カレーのレシピを聞いて、肉じゃがを作ってる気分なのは。
ファンタジー民には笑われるのかも知れないけど、まあ、肉じゃがだって上手いし、いいか。
しかし、なろうテンプレにこんなに手間取るなんて考えても見なかった。
ももこちゃんの曲を聞きながら、つい、口ずさむ。
優しい叔父さんの笑顔を思い出す。
この年齢になると、さすがに甘ったるいももこちゃんの歌は人前では歌えない。
でも、ももこちゃんの鼻にかかった甘い声を真似て、少女風味の歌詞を口づさみたくなるときがある。
体も心も歳をとっても、胸のなかにある、少女の心を密かに広げて楽しみたくなる時はある。
カラオケ…思えば、これだって、素人がプロの歌をパクってるようなものよね?
ふと込み上げた疑問に、私は、なろう系の答えを見つけた気がした。
のど自慢なんだわ(゜o゜)/
そう、そうに違いないわ!
私は、なろう系の旨味の成分を発見して嬉しくなる。
人はなぜ、テンプレ、トレースの中身スッカスカのなろう系ファンタジーを読むのか?
素人のど自慢を見に行く感覚だからなんだわっ!!
私は、今までの聞いた様々な批判や噂をストンと受け入れられる定理を見つけた気がした。
アルキメデスみたく風呂場から裸で町を走り回るほどではないけど
「ヘウレーカ!! z☆*:.。. o(≧▽≦)o .。.:*☆」
と、叫んでみたいくらいには高揚した。
そう、なろう系の旨味は、作者の人生と覚悟。
素人のど自慢の前ふりのプロフィールの部分にあるんだと。




