表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ラジオ大賞  作者: ふりまじん
投げ銭大将
38/111

勝算

次の日の朝、旦那と息子を送り出し、家の雑事を終えると10時頃に自室のパソコンの前に座った。


よくは知らないが、アガサ クリスティは、こんな風に家事の合間にあの名作を執筆していたらしい。

同じ主婦として、その姿勢に尊敬するし、あやかりたいので真似してみる。


実際にクリスティがそんな事をしていたかは知らないが、とりあえず、こちらのやる気はあがってくる。

成り行きで異世界ものを書くはめにはなったけど、勝算は…稼ぐ為の作戦が無かったわけでもない。

私達は作家になりたいのではなく、

金を稼いで慰安旅行をしたいのだ。


一人、どうしようもない奴が居て、彼の金作を待っていたら、10年を無駄にしたのだ。


で、奴が最後に売れる、思い出を売ることにしたのだった。


これは、ある意味罰ゲームのようなものだったのに、彼は呆気なく思い出を売る事に同意した。

で、奈津子が素直に思い出を文章化したわけだが、あんなものを投稿されたら、身バレして私達がピンチになる。

と、言うことで、エピソードを異世界ファンタジーに変えることを私が奈津子に提案したのだった。


このロクデナシの友人の名前は雄二郎。

自称、中年の現在まで、友達と旅行をした事の無い男である。

そんな彼の珍しい身の上を名古屋人にアピールして閲覧数を稼ごうと奈津子は考えていたようだった。


生涯で、最初で最後の友人との旅。

それを名古屋に決めたのだ。

理由はモーニングがお得な事と名古屋ビルジングを見たい。

なんとも分からない理由なのだ。

ちなみに、名古屋ビルジングは改装されたらしい。

恐ろしいのは、改装前からこんな事を雄二郎がぼやいていた事で、

果たして、新しい名古屋ビルジングでもいいのか、分からないと言うことだ


雄二郎は無事に名古屋に行き、モーニングと名古屋ビルジングに行けるのか?

こんな他人には、どうでも良い事も、名古屋の人なら気にしてくれ、アクセスが稼げると奈津子は考えたようだ。


けれど、変な所に素直な雄二郎が、モーニングを『パン小さいね』とか、名古屋ビルジングを『なんだ、普通のビルじゃない?』

なんて、ネガティブな事を言う心配もあるのだから、ここはガッチリとフィクション…異世界に設定した方が無難なのだ。


私は、今までweb小説で異世界ものを書いた事はない。

が、色々と情報をネットで知った。そして思った。

雄二郎って、異世界ものの主人公みたいだわ。と。

そう、彼は少し前まで、コロナで仕事がキャンセルになり無職。

そして、気が良いけれど、計画性のないダメ人間で、そのわりに、オバサン三人(私達の事)に慕われて、なんか、助けられて生きている。


フリマを遅刻して、仲間外れにされそうになったり、

なんだか、最近、人気らしい『追放もの』のようそだって、あると思う。


そんな雄二郎をモデルに話を作れば、とりあえず、物語にはなる気がするのだ。


なにしろ、web小説のファンタジーものには、

テンプレと呼ばれる人気の筋書きがあって、その通りに物語を作れば、素人でもなんとかなるとか、どこかで聞いた気がする。


基本、6ヶ月で二万円を稼ぐ予定として

1ヶ月、一万字の一話完結の物語を6回。

ひと月 4000円×6で、2万4千円を目指そうと思う。


これが高いか安いかは分からないけれど、

私にだって、名古屋人に負けない客層がいる。


研究家(スコッパー)と呼ばれる人たちである。


確かに、私の文才で素晴らしい異世界ファンタジーなんて、一長一短でわいてくるハズもない。


でも、地味に一万字程度の短篇を定期的に投稿し、

平均的な底辺作家の位置に私はいるのだと思う。


作家を目指すのなら、それは残念な事かもしれないが、

とにかく、二万円を稼ぎたい私には、ファンタジー以外の面白さと客層を狙える武器になる。


つまり、web小説は、その物語の世界を読みたいと考える読者とは別に、

自分でも書いて見たい。もしくは、書いている人たちも閲覧者になる可能性があり

今まで、昔の童話のような物語を一年、地味に書いていた私が、

ファンタジーテンプレで、それっぽい話を書いた場合、読者がどう反応するのか?

と言う作者側からの興味を引く事が可能な気がするのだ。


私の投稿した作品は、基本、同じような閲覧数と、ポイントなので、

異世界テンプレを書いた場合、面白い比較になる可能性もあるのだ。


ちゃんと異世界テンプレでお話を作れさえすれば!

イマイチ自信は無いけれど、もう、やるしかない。

私は不安を胸に、テンプレを作るべくノートに知っている情報を書いて行くことにした。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ