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ラジオ大賞  作者: ふりまじん
白百合姫
105/111

ティー・パーティ。

木曽 奈穂子…


中学時代の後輩だ。

幽霊部員として美術部に所属しながら漫画を書いていた。


普段は、三つ編みに眼鏡のおとなしい格好をして、実は、同人活動をしていた、不思議ちゃんだ。


私は、何故か、接点も無いのに好かれていた。

そして、文化祭の作品になんか、挿し絵を書いて貰う事になったのだった。


確かに、自分の作品であれば、とっておくわよね。

なんとなく、出所が知れて安心したが、

奈穂子が、あの黒歴史を姪?か、娘かに見せていたとしたら驚異である。


手書きのガリ版時代と違って、現在は、ネットで簡単に発表できるのだ。

確かに、文章には私の著作権はある。


が、挿し絵については向こうにあるし、

『タイタンの恋人』のタイトルは、削除依頼をしなければ、さらされるに違いない。


私は、無性に奈穂子に会いたくなった。


「ねえ、文花、小説を書くなら、おばさん、手伝ってあげるわよ。

そうね、もう少し、状況が良くなったら、木曽さん?と亜美ちゃんも呼んで、家でガーデンパーティなんてどうかしら?」


将を射るなら、まずは馬!


木曽さんとやらに会って、話を聞いてみなくてはっ(T^T)


私の提案に、文花はやっと顔をほころばした。


「いいの?」

「いいわよ(^-^)」

「次は、梨のパイを作ってくれる?」

「旬のアッサムでミルクティーをいれるわよ?」

「じゃあ、ね、あのスタンド、出してくれる?」

文花は、少し、溜めてから、少し控えめにそう聞いた。

「スタンド…?」

何故か、アクションアニメを思い出す。

「うん。ケーキとか乗せる…昔、私の誕生日に出してくれた、お姫様の銀スタンド。」

文花の頬が少し赤くなる。

それに合わせて、私の気持ちもときめいた。

「ああ、ティースタンドねっ。」


ああ…女の子って最高!!

私は、新婚時代に大阪のデパートで買った銀のティースタンドを思い出した。

皿ですら、あまり使われないのだから、ティースタンドなんて、戸袋の中に仕舞われっぱなしよ。


あれを、十数年ぶりに出せると思うと、胸がときめいた。


しかも、ガーデンパーティ。

可愛らしい女学生に囲まれて、である。


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