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ラジオ大賞  作者: ふりまじん
白百合姫
103/111

TS百合

タイタンの恋人…それは、中学時代に文化祭用に作った作品だ。

こんなもの…すっかり無かった事になっていると思っていた。


殆ど、文化祭での配布だって、貰う人もいなかったのにぃ〜

何故(なにゆえ)、文花が持ってるのよっ(ノД`)


私は、既に尽き果てたライフで微笑みながら、何とか座っていた。


考えてはいけないわ。

月美(つくし)に見られたとか、そんな事はっ。

平常心(T^T)


「凄いね。中学時代に書いたとは思えなかったよ。

異世界ギリシアもの?かな。タイタン。凄く良かった。」

「え、SFよ。それは。」

私は、消え入りそうな声でやっと、それだけ答えた。

タイタン…それは、土星、最大の衛生……

オランダの天文学者ホイヘンスによって発見された。


そんな事は、どうでも良いけど、私の中学時代は、タイタンと言えば土星の衛星で、太陽系を旅するヒーローは、殆ど、タイタンに立ち寄っていた。

そして、スペースオペラでは、タイタン人は、ローマ風のヒラヒラした服を来ていた。

「SF?そうなんだ。」

文花には、ギリシアだろうが、土星だろうがどうでも良いみたいだ。

「そう…昔はね、そうゆうのが流行ってたのよ。」

と、話ながら、近年の発見を思い出す。


松任谷由実さんの曲と共に、手書きで書かれた土星とボイジャーのポスターを見ていたときは、土星、第6衛生タイタンは、まだまだ、未知の世界の星だった。

が、21世紀を過ぎ、2005年に探査機ホイヘンスが鮮明な画像を地球に送って来る頃には、スペースオペラも廃れてきて、ついでに、現実のタイタンの姿に、そんな夢は見れなくなった。

「でも、タイタンって、ギリシャの神様の話でしょ?で、TS百合でしょ?」

「えっ(*''*)」

百合の言葉に反応して赤面する。

そう、主人公は私で、その友人は奈津子…

「凄いよね?TS百合なんて、時代を先取りしてるし、気持ち悪くないんだもん。」

「ティエス…ってなに?」

私は混乱する。

「TS…男が女に転生して百合する話の事だよ。」


気が遠くなる気がした。

このまま…カッシーニのように、土星に突っ込んで砕け散りたい…そんな気持ちがした。


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