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迷路

目の前のヨタヨタと千鳥足で

あるいている過去の亡骸に

玩具の銃を構えて撃った

人形は悲しそうに笑っていて

僕も泣いていた


捨ててしまえば楽になれる

呟いた時には全て終わって零に戻る

いつもそうやってきたんだと

仮面を被った道化が僕をどこかへ連れて行く


分かれ道の向こう側の先は見えず

迷宮はただ続いて


今にも踏み外しそうな跳躍で

モノクロの川を飛び越えそうな兎を

鋭い牙で噛み殺した

狼は苦しげに呻いて

僕も痛みを感じていた


僕は生きている事に

気づこうともしなかったと後悔するには

足りない感情を埋めようとやっきに

なっていたのだと

僕は偽りの腕を振り切って走り出した


コレハ全テガ偽リダ…

(さぁ早くここから逃げて、

 ここが悪夢というのならガラスの壁を破り去って!)

黒ノ世界ヲ白ヘト変エテ

(クダラナイ、幻想に手を振り笑おう)

僕ノ本当ノ居場所ハ此処デハナイト、

僕ハ知ッテイタノダカラ。



散らばった欠片を拾い集めて

盤上の駒を全て白へと変えたなら

消えたはずの光が見えた

僕は帰ってきたのだと

日の光は僕を包み込んだ

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