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白玉楼の門番  作者: 結音
2/9

今はまだ…

ようやく、なろうでの再開です!!


まぁ、いつも通り自分なりに努力をして執筆していきたいと思います。


宜しければまたお願いしますm(__)m

「貴女はもう、死んでいます。」


突然告げられた『死』

驚きは少なかったが、動揺はしてしまう。


「私が…死んでる…?

え?、でも……」


味はわかるし、嬉しかったし何よりも今、意識を保っている…。

…それなのに何故?


「文子さん…

大丈夫…ですか?」


妖夢さんの顔を見る限り、嘘や冗談ではない…。

それに、幽々子さんを見ると真面目な顔をしている…。


穏やかそうな笑顔の幽々子さんが…。


「…本当なんですね…。」


初めて死んでいることを知った私は、気がつけば大粒の涙を流して泣いてしまっていた。


「私…まだ……」


「……今、こんなことを言わなければならないのは、私としても辛いのですが…

貴女は選択をしなければなりません…。

落ち着いて、聞いて下さい。」





……………


しばらく時間が経って、少しばかり気持ちが落ち着いたところで、話を聞いた。

……

選択肢は三つあった。


一つは、妖夢さんの楼観剣で私を切り、転生の道へと導くこと


二つ目は、妖夢さんのもう一本の刀・白楼剣で私の未練を断ち切り、天界へ魂を送ること…


そして三つ目は、ここ白玉楼に留まること…。


最初の二つは、記憶と言う財産を失う代わりに、記憶を持つ苦しみから解放され、自由に…

または、新たな生命として歩み出すことができる。


最後の一つは、記憶を失わない代わりに、転生はできずまた、白玉楼に留まり続けなければならない。


「……」


「急に選べなんて言われても、わかりませんよね…」



「…一つ目と二つ目は、私じゃなくなるんですよね…?」



・・・・・

死んでいた事実、急な選択…

これらを聞いても冷静でいられるなんて…


いや、冷静ではないか…



しかし彼女の目は本気、今の選択も真剣に慎重に選ぼうとしている…


「…そう、ですね。

一つ目と二つ目は記憶がなくなりますから…

見た目は同じでも貴女は…」


「…そうですよね…」


「……」


「…決めました。

私は、ここに留まります…。」


齢17だと言うのに、この決断…。



「本気…なんですね?」


「はい。

もしかしたら、記憶を無くして生きた方が楽なのかもしれませんが…

今の記憶を無くすのは、寂しいし、何よりも私が私ではなくなるのが怖いですから…。」


「わかりました。

…と言うことで、決まりました。幽々子様

……あれ?幽々子様?」


気がつけば、今までそこにいた幽々子さんの姿がいつの間にか消えていた。










●西行妖付近にて


あの子は、選択した。

ここに留まることを…閻魔様は最初から知っていたのかしら?


「…紫?

あの子…もう選んだわよ?

…紫は初めから知っていたの?」


何も無い空気に向かって話かける…

返事など普通なら返って来ないだろう。


「覗いていたのがバレてたのかしら?」


空間に切れ目が生じ、向こう側から笑う声と返事が聞こえた。


「紫のことだから、きっと覗いていると思ったのよ。」


「まぁ、当たりね。」


「…それで、紫はどうするの?」


私は、敢えて返って来る返事をわかりきった上で質問をした。

答えは簡単…


「「どうもしない」」


言葉が重なり、次の瞬間には互いに笑いあっていた。


「返す言葉は知っていたけど、理由は知らない…

そんなところかしら?」


紫の問いに私は『こくり』とだけ頷き、それに対し紫は苦笑いを浮かべた。


「実は閻魔様に…「貴女があの子に、関わると道がかわる。だから道を選んで、その後も暫くは接触しないで下さい。」って言われちゃってね…。」


「私の時はそんな言い付け守らなかったのに、今回は守るのね?」


私は紫に対し少し拗ねた態度で、そう言った。


「だって幽々子は、閻魔様に言われる前から友達だったじゃない?

それを急に道が変わるからってだけで、会わないようにするなんて無理でしょ?」


「それもそうね。」


互いに困ったように笑みを浮かべた。


「今は…まだ駄目…

そうよね?紫」


「そうね。

暫くは、幽々子と貴女の従者に任せるわ。」




「「それじゃ」」

と、最後にまた会う為の言葉を交わし、紫は隙間へと帰っていった。


「あの子は…どうするのかしら…?」




「幽々子様ー!!」


「あら?

そんなに急いでどうしたの?妖夢」


「こちらにいらしてたんですね。

探してたんですよ?

文子さんが選んだことを報告する為に……あれ?

文子さん?」


あの子の姿が見えないことに今、気づいたのだろう。

「妖夢?」


「…はい…」


「私を探すのもいいけど、あの子はまだこの土地を理解していないのよ?

しっかり見ていないと駄目でしょ?」


「申し訳ありません…」


私の言葉に妖夢は泣き出しそうな顔で、謝った。


…さて、どうしましょう?

まぁ、ここの幽霊達に聞くのが早いでしょうねぇ。










……迷った…

私は今…完全に迷子である。

しかも白玉楼の屋敷の中でという…

ここの屋敷は大きいし広い、そんなことは知っていた。


しかし、突然消えた幽々子さんを探す為に、走り回る妖夢さんを追っていたら…見失い、今に至る。


…真っ暗な部屋なのかはわからないが、とにかく暗い。

目が暗闇に慣れてきたとしても、見えるのはせいぜい自分の手足だけだった。


戻ろう。

幸い、扉を開けてすぐ立ち止まったため、扉は私の真後ろにある。


振り返り、扉を開ける為に手を伸ばした。


「あれ…?

もしかして、中からは開けられない仕組み…かな?」

ようやく神霊廟を購入しました!


…normalシューターの私には太子戦でピチュります(;>_<;)

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