今はまだ…
ようやく、なろうでの再開です!!
まぁ、いつも通り自分なりに努力をして執筆していきたいと思います。
宜しければまたお願いしますm(__)m
「貴女はもう、死んでいます。」
突然告げられた『死』
驚きは少なかったが、動揺はしてしまう。
「私が…死んでる…?
え?、でも……」
味はわかるし、嬉しかったし何よりも今、意識を保っている…。
…それなのに何故?
「文子さん…
大丈夫…ですか?」
妖夢さんの顔を見る限り、嘘や冗談ではない…。
それに、幽々子さんを見ると真面目な顔をしている…。
穏やかそうな笑顔の幽々子さんが…。
「…本当なんですね…。」
初めて死んでいることを知った私は、気がつけば大粒の涙を流して泣いてしまっていた。
「私…まだ……」
「……今、こんなことを言わなければならないのは、私としても辛いのですが…
貴女は選択をしなければなりません…。
落ち着いて、聞いて下さい。」
……………
しばらく時間が経って、少しばかり気持ちが落ち着いたところで、話を聞いた。
……
選択肢は三つあった。
一つは、妖夢さんの楼観剣で私を切り、転生の道へと導くこと
二つ目は、妖夢さんのもう一本の刀・白楼剣で私の未練を断ち切り、天界へ魂を送ること…
そして三つ目は、ここ白玉楼に留まること…。
最初の二つは、記憶と言う財産を失う代わりに、記憶を持つ苦しみから解放され、自由に…
または、新たな生命として歩み出すことができる。
最後の一つは、記憶を失わない代わりに、転生はできずまた、白玉楼に留まり続けなければならない。
「……」
「急に選べなんて言われても、わかりませんよね…」
「…一つ目と二つ目は、私じゃなくなるんですよね…?」
・・・・・
死んでいた事実、急な選択…
これらを聞いても冷静でいられるなんて…
いや、冷静ではないか…
しかし彼女の目は本気、今の選択も真剣に慎重に選ぼうとしている…
「…そう、ですね。
一つ目と二つ目は記憶がなくなりますから…
見た目は同じでも貴女は…」
「…そうですよね…」
「……」
「…決めました。
私は、ここに留まります…。」
齢17だと言うのに、この決断…。
「本気…なんですね?」
「はい。
もしかしたら、記憶を無くして生きた方が楽なのかもしれませんが…
今の記憶を無くすのは、寂しいし、何よりも私が私ではなくなるのが怖いですから…。」
「わかりました。
…と言うことで、決まりました。幽々子様
……あれ?幽々子様?」
気がつけば、今までそこにいた幽々子さんの姿がいつの間にか消えていた。
●西行妖付近にて
あの子は、選択した。
ここに留まることを…閻魔様は最初から知っていたのかしら?
「…紫?
あの子…もう選んだわよ?
…紫は初めから知っていたの?」
何も無い空気に向かって話かける…
返事など普通なら返って来ないだろう。
「覗いていたのがバレてたのかしら?」
空間に切れ目が生じ、向こう側から笑う声と返事が聞こえた。
「紫のことだから、きっと覗いていると思ったのよ。」
「まぁ、当たりね。」
「…それで、紫はどうするの?」
私は、敢えて返って来る返事をわかりきった上で質問をした。
答えは簡単…
「「どうもしない」」
言葉が重なり、次の瞬間には互いに笑いあっていた。
「返す言葉は知っていたけど、理由は知らない…
そんなところかしら?」
紫の問いに私は『こくり』とだけ頷き、それに対し紫は苦笑いを浮かべた。
「実は閻魔様に…「貴女があの子に、関わると道がかわる。だから道を選んで、その後も暫くは接触しないで下さい。」って言われちゃってね…。」
「私の時はそんな言い付け守らなかったのに、今回は守るのね?」
私は紫に対し少し拗ねた態度で、そう言った。
「だって幽々子は、閻魔様に言われる前から友達だったじゃない?
それを急に道が変わるからってだけで、会わないようにするなんて無理でしょ?」
「それもそうね。」
互いに困ったように笑みを浮かべた。
「今は…まだ駄目…
そうよね?紫」
「そうね。
暫くは、幽々子と貴女の従者に任せるわ。」
「「それじゃ」」
と、最後にまた会う為の言葉を交わし、紫は隙間へと帰っていった。
「あの子は…どうするのかしら…?」
「幽々子様ー!!」
「あら?
そんなに急いでどうしたの?妖夢」
「こちらにいらしてたんですね。
探してたんですよ?
文子さんが選んだことを報告する為に……あれ?
文子さん?」
あの子の姿が見えないことに今、気づいたのだろう。
「妖夢?」
「…はい…」
「私を探すのもいいけど、あの子はまだこの土地を理解していないのよ?
しっかり見ていないと駄目でしょ?」
「申し訳ありません…」
私の言葉に妖夢は泣き出しそうな顔で、謝った。
…さて、どうしましょう?
まぁ、ここの幽霊達に聞くのが早いでしょうねぇ。
……迷った…
私は今…完全に迷子である。
しかも白玉楼の屋敷の中でという…
ここの屋敷は大きいし広い、そんなことは知っていた。
しかし、突然消えた幽々子さんを探す為に、走り回る妖夢さんを追っていたら…見失い、今に至る。
…真っ暗な部屋なのかはわからないが、とにかく暗い。
目が暗闇に慣れてきたとしても、見えるのはせいぜい自分の手足だけだった。
戻ろう。
幸い、扉を開けてすぐ立ち止まったため、扉は私の真後ろにある。
振り返り、扉を開ける為に手を伸ばした。
「あれ…?
もしかして、中からは開けられない仕組み…かな?」
ようやく神霊廟を購入しました!
…normalシューターの私には太子戦でピチュります(;>_<;)