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剣技大会、再び

半年後、剣技大会は以前と同じ形式で行われた

違うのは優勝賞品として置かれている虹色に輝く剣

名前はアダマスと付けられた


そして、1回戦が始まった

それは神のいたずらなのか


「1回戦、フィオールvsローアン」


両者が向かい合う


観客からざわめきが起こる

一方は前回の優勝者、一方は一回戦敗退のあと魔王を倒した元勇者


「怪我から復帰したばかりで悪いが、手加減は出来ないぞ」


試合開始の合図の前、ローアンはそうフィオールに告げた

それにフィオールも応える


「心配はいらないよ。僕は万全だ」


そして試合開始の合図が告げられた


開始直後からローアンが一方的に押す展開だった

フィオールの一番隙が多い箇所を的確に狙ってくる

それをフィオールが一方的に受ける形

たまらずフィオールは距離を取った


「すごいパワーとスピードだね」


そうフィオールが口にした瞬間、フィオールはローアンに目掛けて渾身の一撃を繰り出す

ローアンがそれを受けると両者の剣が折れた

観客から驚嘆の声が聴こえてくる

試合は一時中断となった


新しい武器に交換し、再度向かい合った二人

そこからの展開は前回の決勝戦を彷彿とさせた

両者とも剣が空を切り続ける


しかしある瞬間にローアンは一気に相手の懐まで飛び込んでいった

剣が体に当たった音が聞こえた

膝をついたのはフィオールだった


「それまで!勝者ローアン!」


再び観客から歓声が起こる


フィオールは空を見上げて呟いた


「あ~あ、負けたか・・・・」


フィオールはリイナのところに歩いて行った


「惜しかったわね」


リイナがフィオールに声をかける


「いや、惜しくないよ。彼は片手しか使ってなかった。なにが手加減は出来ないだ」


しかし、どこかフィオールの顔はすっきりとしているようだった


そしてリイナが呼ばれ、1回戦はあっさりとリイナが勝利した


「私の試合、どうだった?」


リイナはフィオールに尋ねたが、フィオールは何か考え事をしている様子でリイナの声に気付いていないかのようだった

しばらくして、フィオールがリイナに気付く


「あ、申し訳ない。ちょっと気になることがあったんだ」


「気になること?」


リイナが思わず尋ねる


「あの女・・・・」


そう言って、フィオールが一人の人物を見つめている

そこにはおよそ剣士らしくない黒髪で長髪の女性がいた


「何か異質なものを感じる」


フィオールがそう呟いた

確認すると名前はラウラ、プロフィールには何も書かれていなかった



試合は準決勝まで進み、ローアンはその相手を一瞬で倒した


「次、リイナvsラウラ」


リイナが試合用の剣を取り立ち上がる

フィオールがリイナに注意を促す


「用心して。あの女は何か違う」


「私にもなんとなくわかるわ」


そして、試合が始まった

およそ女とは思えないパワーにリイナは剣ごと体を飛ばされる

そういった応酬が続き、リイナが相手の剣を頭上で受け止めた時、リイナが膝を付くと同時に両者の剣が折れた


試合は一時中断となったが、リイナが棄権を申し出た

自動的にラウラの勝利が宣言された



「決勝戦はローアンvsラウラ」


両者が向かい合う


フィオールが異変に気付く

ローアンが最初から両手で剣を構えている

やはり、ローアンも何かを感じている


両者の剣が空を切る展開となった

相手の攻撃を剣で受けるのはリイナの試合の二の舞になる

その回避の応酬が永遠に続くかと思った最中、一瞬の隙を付き、ローアンの剣がラウラの胴を打った


「そこまで!優勝は・・・」


そう宣言される前にラウラは笑い出す


「面白い。余興を楽しむのはここまでにしましょう」


そう言うと、ラウラの姿が変貌していく

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