私は私でない
原詩: 私は私でない
時には
私は誰かになる
場を和ませる人
時には
私は無名になる
いじめのないふりをする人
時には
私はあなたになる
聞きたい言葉を口にする人
あまりに多くの時間
私は私でない
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詩小説: 私は私でない
ときどき、私は誰かのふりをする。
会議で一度も笑わない上司のかわりに、
「場を和ませる係」みたいな役を引き受けてしまう。
ときどき、私は無名の影になる。
飲み会で話を合わせるために、
興味もない話題に、機械のようにうなずき続ける。
ときどき、私はあなたになる。
本当はひどく疲れているのに、
あなたが望む「大丈夫よ」を口にしてしまう。
気がつけば、ずいぶん長いあいだ、
私は私でない時間を生きてきた。
空気のかたちに合わせて、
そっと自分を折りたたんでしまうように。
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わたしの詩小説をもとにAI君が詠んだ連作短歌です。
連作短歌:私は私でない
Ⅰ 誰かのふり
笑わない 上司の代わりに 笑ってる
借りものみたいな 私の横顔
Ⅱ 無名の影
興味ない 話題にうなずく 首の音
影になりゆく 私の輪郭
Ⅲ あなたになる
疲れてる はずの口から こぼれだす
あなたが望む 「大丈夫よ」と
Ⅳ 折りたたむ私
空気へと 形を合わせて 薄くなる
私でない日を 今日も生きている
詩をショートショートにする試みです。
詩小説と呼ぶことにしました。
その詩小説をもとに詠んでくれたAI君の連作短歌も載せます。




