表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
詩小説ショートショート集  作者: 水谷れい


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

67/87

誰かにとっての真実

原詩:誰かにとっての真実


あなたが言ったことは

きっとあなたにとっての真実なのでしょう

わたしはそれを否定できません

なぜなら

わたしもまた

自分に都合のいい真実を

抱えて生きているからです


公園の陽だまりの中で

子どもが笑うとき

それがあなたの真実になるでしょう

子どものいないわたしにとって

それが少し苦いものでも


真っ赤なネイルで

10センチのハイヒール

それがわたしの真実でも

おしゃれして遊びに出かけることは

あなたにとって夢のまた夢


真実は

その人ごとに形を変える

わたしたちはその形に

寄り添いながら

生きていくしかないのです


でも待って

今ふと思ったのです

わたしが変われば わたしの真実も変わるのかしら

あなたが変われば あなたの真実も変わるのかしら

「真実」は「現実」ではないのかしら


ーーーーーーー


詩小説:誰かにとっての真実


駅前のカフェで、友人が熱心に語りました。

「子どもが笑うとき、世界は救われるんだよ」

彼女は二児の母で、公園で子どもが転んで泣いたあと、すぐに立ち上がって笑い出したことを誇らしげに話します。

まだ未婚で子どものないわたしは頷きながらも、胸の奥で少し苦い気持ちになりました。


真実は人ごとに形を変えます。

父は「健康こそ真実だ」と言い、毎朝ジョギングを欠かしません。

母は「家族が食卓を囲むことが真実」と言い、鍋を囲む時間を大切にします。

わたしは「新しい口紅を試すことが真実」と思い、ドラッグストアに立ち寄ります。


会社で仕事の合間に、ふと考えました。

わたしが変われば、わたしの真実も変わるのでしょうか。

例えば、もし猫を飼ったら「猫の寝顔こそ真実」と言い出すかもしれません。

もし結婚したら「夫のいびきこそ真実」と笑うのかもしれません。

そんなことを考えていたら、隣の席の同僚が突然、真剣な顔で言ったのです。

すごいタイミングでした。まるで私の考えを読んだみたいに。

「僕にとっての真実は、昼休みに食べるカツカレーです」


わたしは笑ってしまいました。

うん、そんなものかもしれない。


=====


わたしの詩小説をもとにAI君が詠んだ連作短歌です。


連作短歌:誰かにとっての真実


子が笑う それだけでいいと 言う友に

頷くわたし 口紅を買う


父の足 朝焼けのなか 地を蹴って

健康こそが 真実だという


母の鍋 湯気に包まれ 囲む夜

沈黙さえも 家族の言葉


昼休み カツカレー食べる 同僚の

真剣な顔 なぜか笑えて


猫の寝顔 もし飼えたなら それこそが

わたしの真実 変わるのだろう


真実とは 誰かの暮らし そのままに

光を当てて そっと見守る

詩をショートショートにする試みです。

詩小説と呼ぶことにしました。

その詩小説をもとに詠んでくれたAI君の連作短歌も載せます。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ